ベントレーのビジネス、新CEO就任でどうなる? AUTOCAR独占インタビュー

2018.09.14

生じたふたつの疑問 それに対する答えは

「ベントレーは不況後のあらしの時代を耐え抜いたと思います。ベンテイガが大きな突破口でしたね」と彼は言う。「以前ベントレーにいたときもSUVを検討しました。当時は『可能性』レベルの話だったのですが、最上級のグランドツアラーメーカーであるというブランドイメージが確立したので、今、実現したというわけです。」

しかしホールマークは、ベントレーの総販売台数の回復が思わしくないことにも気づいていた。

「年間1万台から1万1000台のクルマを製造するのがわれわれのビジネスとしては理想です。何しろクルマの希少性を保てますからね」と彼は説明する。

「でも流動性資産100万ポンド(1億4400万円)以上を持つ富裕層の数は、初代のコンチネンタルGTがデビューした当時の600万人から、今では1600万人ほどに拡大しているんです」

「ベントレーは現代の流行を作り上げました」と彼は言う。「しかしまだやり切ってはいませんね。もちろん手強いライバルもいます。でも、われわれがせっかくのポジションを維持できなかったことは誰の目にも明らかでしょう」

まずやるべきことは、新たにアナウンスされたベンテイガV8、V6ハイブリッドの発売など、派生モデルの数を増やすことだが、ホールマークと彼のチームは新たなモデルの検討も行っている。

もうひとつやるべきことは、ベントレーと同じようなマインドを持ったプレミアムブランドのコミュニティを構築することだ。時計ブランドのブライトリングと組んだように。

「世界には同じような上質の経験や製品を高く評価するとても洞察力のあるしっかりしたグループがあります」と彼は言う。「もし同じようなマインドを持った分野の重複しないブランドが5、6ほど集まったコミュニティに入れれば、アピールしたい資産家の80%に手が届くのです」

ホールマークの指摘でひとつ驚いたことがある。

 

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