特別企画

2018.11.21

ルノー・メガーヌ×4コントロール 「エスプリ開明度」を問う試金石

AUTOCAR JAPAN sponsored by ルノー・ジャポン
text:Kazuhiro Nanyo(南陽一浩)
photo:Hidenori Hanamura(花村英典)

もくじ

出口より入口で必要なものを確保していくという発想
FFの弱点を消し去った、エステートとホットハッチ
アレグロ気味のハイペースでこそ、生きる4コントロールの妙
よりピュアに旋回性を追求したメガーヌR.S.独特のバランス

出口より入口で必要なものを確保していくという発想

数年前なら高級車専用だったエアサスによるアダプティブ・シャシー・コントロールが、CセグのSUVやハッチバックにも備わり始めた。

サスペンション減衰力やエンジン&トランスミッションのプログラムを選べる機能は一見、便利そうに見える。

だが切り替えた替えた状態をわかりやすくするため、極端にやわらかかったり、足は締まったはいいがエンジンが妙に吠え始めたり、中途半端なパターンも多い。

何よりエアサス特有の腰の定まらないフィールや、クルマ自体が重い例が多い。

対してルノーは、シャシーの電子制御化のトレンドに対し「4コントロール」という独自の4輪操舵システムを選んだ。日本には未導入だったらラグナ・クーペなどを手始めに、10年以上も前から採用している。

このテクノロジーの最新進化版を手にして登場したのが、第4世代メガーヌという訳だ。

今回、試乗した2台は、エステートのメガーヌ・スポーツ・ツアラーGTと、ホットハッチ版のメガーヌR.S.。いずれもボディ形式だけでなく、似て非なるそれぞれの4コントロールを備えている。

現在ルノー・スポールのゼネラルマネージャーであるパトリス・ラティは、歴代メガーヌのサスペンションに携わった後、ルノー内で4コントロール・システムを開発し、現職に就いた経緯がある。

以前にインタビューした際、彼はメガーヌ・ファミリーの中で核となる通常モデルを「センター・プロダクト」と呼んでいた。その5ドアの基本骨格を、エステートやR.S.にも使うこと、4コントロール装備で競合他車を圧倒するコーナリング性能を実現することは、当初からメガーヌの要件だった。

別の取材でメガーヌR.S.のシャシー・エンジニアのフィリップ・メリメと話す機会があった。

「センター・プロダクトの5ドアボディ剛性は、最初からR.S.に用いることありきで決められた。だからスポーティな足回りの派生モデルを作り出すことに何の問題もないよ」と彼は述べた。

つまり、5ドアの利便性と、4輪操舵を正確に機能させるためのボディと足回り剛性は、メガーヌ全モデルに共通する通奏低音なのだ。

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