特別企画

2018.11.21

ルノー・メガーヌ×4コントロール 「エスプリ開明度」を問う試金石

アレグロ気味のハイペースでこそ、生きる4コントロールの妙

まだ距離の伸びていない個体だった関係もあって、100km/h前後ではフラットでやや固い乗り心地だったのが、峠で荷重移動を使い出した途端、前後によく動く感触に変化したのだ。

しなやかに地面をとらえて離さないロードホールディングは一貫しているし、低速コーナーのような60km/h以下の領域ではタイヤ接地に無理がかかるというかスリップアングルが生じる以前に、リアが逆位相に切れて難なく弧を描き切ってしまう。

そこにクルマをねじ伏せて曲げている感覚はまったくないし、ドライバーの意志にクルマがひたすら追従してくる好ましい印象が残る。

もっと平たくいえば、下道をアレグロ気味のペースで安定して飛ばすのは、スポーツ・ツアラーGTの得意技なのだ。

センターコンソール中央付近にあるドライブモード選択は、ノーマルのままだった。スポーツにすると回転数をさらに引っ張り上げる制御になり、デュアルクラッチ式の7速EDCの変速レスポンス重視となってダイレクト感が強まる。

さらにリアステアの同位相/逆位相の閾値も約60km/hから約80km/hへと高くなる。しかしサスペンション減衰力は同様のままなので、攻めるよりも普段からアベレージ速度の高いドライビングをするのなら、リアステアがより低い領域で効くノーマルモードのままで十分だろう。

いっておくが、これらは雨中の峠道でのことで、この剛性感と走りの軽快さ、そして優れたスタビリティは、エステートとして乗員や荷物をさらに積み込んだ状態で大きな武器になる。この動的質感の高さと、580~1695ℓもの積載性を両立させたこと、そこにスポーツ・ツアラーGTの本領がある。

次いでホットハッチ版、メガーヌR.S.に乗り換えてみると、4コントロールがまた違った顔を見せ始める。

 

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