特別企画

2018.11.26

冬こそオープン・エア アバルト124スパイダーの「絶妙な気持ちよさ」

ピタリの「意のまま」

全長4060mm、全幅1740mm、全高1240mmというスレンダーなプロポーションは、取り回しに難儀しない。1130kgという身軽さもあって、混んだ街中も、うねうねした峠道でも、スイスイと走っていける。臆することなく飛び込んでいける。そのくせふたつのシートの乗員は、窮屈さを感じることもない。

1.4ℓの直4ターボ・エンジンは、アイドリングの領域から力強さを感じさせトルクは2500rpmで最大値の25.5kg-mを発生し、そのままアクセルペダルを踏み続けると、いつの間にか自然に立ち上がってきていたパワーがバトンを受け取るようにして盛り上がりを見せ、ピークの170psに達する5500rpmまで活発に吹け上がっていく。

排気量の小ささもターボ特有の反応の遅れもまず感じることはなく、加速は充分に強力だが、乗りづらさというものがない。

170psに25.5kg-mという数値からも想像できるように、軽い車体と組み合わせられてることも効いて速さと楽しさはあるけれど、といって物凄く速いというわけでもない。望んだスピードはすぐに得られるし、じれったさのようなものも全く感じないだけの速さは持ってるけれど、その速さは持て余してしまうほどではない、という方が正確か。

その気になれば何とか使い切れる、でも使い切る頃には結構な領域──という、ちょうどいいハイ・パフォーマンス。

さほど余計な気づかいなどせずに踏んでいけて、どの回転域でも必ず有効なトルクかパワーがついてくる逞しさと柔軟性があるから、元気よく走りたいときにもゆっくり流して走りたいときにも軽々と応じてくれる。

「意のまま」という言葉があるけれど、その「意」を超えたり不足したりすることなくピタリの「意のまま」なのだ。だから楽しいこと。だから気持ちいい。そうしたストレスのなさが大きな価値であることは、クルマ好きなら先刻御承知だろう。

next page素晴らしく従順なのだ

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