特別企画

2018.11.26

冬こそオープン・エア アバルト124スパイダーの「絶妙な気持ちよさ」

「素晴らしく従順なのだ」

シャシー周りも同様。基本的には「曲がる」ということをとても大切に捉えているクルマだから、足腰はしっかり引き締められている。コーナリング・スピードも、突き詰めていけば結構なレベルだ。

けれど重要なのは、ステアリングの操作に対して適度な素早さで反応し、自然なロールを感じさせながら、素直に曲がってくれるということ。素晴らしく従順なのだ。

それでいて荷重移動を利用したりアクセル操作でパワーを一気にリアに送ったりすることで後輪を滑らせながらコーナーを抜けていくダイナミックな楽しみ方も許してくれる。

そんなふうに積極的にコーナリングを楽しむことのできる性格でありながら、高速巡航時には思いのほか快適な乗り味と出来映えのいいシートのおかげでロングも全く苦にならない望外なGT性能を示してくれる。

マニュアル・トランスミッションはストローク短めの小気味のいいフィールを味わいながら、パワーとトルクを自在に引き出していく楽しみがある。

オートマティックの方はトルク特性とマッチングのいい設えで、機械任せでも力強く気持ちいい走りを楽しめるし、いざとなればステアリング裏のパドルを指で弾いて積極的にエンジンの個性を楽しめる。

全てが「絶妙」という言葉の中に収まる作りがなされてるのだ。

例えばさらなる速さを狙ってエンジンのパワーを引き上げていくことだって、技術的には充分に可能。コーナリングの限界をさらに高いところに引き上げてコーナリング・スピードを高くすることだって、もちろん充分に可能。

モータースポーツ活動を通じて、そうしたテクノロジーもノウハウもいくらだって持っているのだから。けれど、アバルトはあえてそれをやらない。

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