特別企画

2018.11.28

アストン・ヴァンテージGTE、WEC上海で初優勝 背景は? 試乗チャンスも

AUTOCAR JAPAN sponsored by アストン マーティン ジャパン リミテッド

波乱の末の歴史的優勝

FIA世界耐久選手権(WEC)第5戦の上海6時間レースが開催され、アストン マーティン・レーシングの新型ヴァンテージGTEが初優勝を飾った。

波乱の展開となったこのレースで、デンマーク人ドライバーのニッキー・ティーム/マルコ・ソーレンセン組の95号車が制した。

2016年のFIA WEC GTE Proクラスで総合優勝を果たしているこのコンビは、降り続く豪雨により5回もセーフティカーが導入され、2回にわたって赤旗中断(合計90分間)された末の勝利だった。

GTE Proクラスに参戦したアストン マーティン・レーシングの95号車と97号車は、厳しいコンディションが続く中で1-2体制を築き、一時はマキシム・マルタン(ベルギー)/アレックス・リン(英国)組の97号車がトップを走行する場面もあった。

レース終了1時間前までは、1-2フィニッシュによる完全優勝を収めるチャンスも残されていたのだが、チームは、レース序盤の時点で、優勝の可能性を最大限に高めるため、この2台に異なる戦略を採用することを決定していたのだという。

この戦略に基づき、97号車は、最終スティントで95号車よりも早いタイミングで最後のウェット・タイヤに交換。しかし、タイヤのグリップが低下したレース終盤に雨が強まった影響によりポジションを落とし、97号車は最終的に4位でチェッカーを受けた。

レースが終盤に向かうにつれ、天候と視界が悪化してコンディションがますます不安定になる中、優勝の可能性は95号車に絞られることになる。ティームは、レース中盤のスティントでハードな走りでレースの主導権を握り、ソーレンセンにステアリングを引き継ぐ。

ソーレンセンは、レース終了直前に導入されたセーフティカーによって、ライバルとのタイム差がほとんどなくなるという大きなプレッシャーを受けながらも、冷静な走りで歴史的勝利を収めた。

今回の優勝は、通称「DaneTrain」(デンマーク号)と呼ばれる95号車にとって、2017年のメキシコ以来の勝利となった。偶然にも、ヴァンテージGTEの一世代前のモデル、V8 ヴァンテージGTEも、2012年に同じサーキットで初優勝を遂げている。

アストン マーティン・レーシングは、中国のレースでは常に好成績を収めており、GTE ProクラスまたはGTE Amクラスのどちらかで優勝または2位でフィニッシュを果たしている。

すべての画像をみる

 

人気コンテンツ