特別企画

2019.07.04

90歳の「年の差」 2台のベントレーに「初志」を見いだせるか? 実車で検証

旅を、創りだすということ

例え自らステアリングを握っていても、リアシートでくつろいでいても、ミュルザンヌ・スピードがもたらしてくれる世界観は、自動車という概念を超越している。

それはファーストクラスのエアや大陸を横断する高級列車、さらには大海原を進むクルーザーといった豪奢な存在と肩を並べる。

それらとミュルザンヌ・スピードの違いは、極めてパーソナルな移動手段であるという点だろう。

オールド・マザー・ガンに代表されるかつてのベントレーたちが、ドーバーからヨーロッパ大陸へと渡り、ル・マンや遠くアフリカ大陸まで足を伸ばしたように、今日のミュルザンヌ・スピードもまたツアラーとしてある。

ミュルザンヌ・スピードのボディは全長5575mm、全幅1925mmにもなる大柄なものだが、しかし誕生以来60年もの時を経て熟成されてきたV8エンジンと対話をするように走りはじめれば、すぐに確かなドライバビリティを感じることができるのである。

もちろん現代の眼でオールド・マザー・ガンのような古いベントレーを正しく感じることは難しい。だがミュルザンヌ・スピードが示す至上のドライブフィールを堪能しつつ、その深淵を辿っていけば、90年以上も前の祖先に通じているのだと確信できる。

遥かなる旅を演出するためのクルマ、そこにベントレー・ブランドの初志を見つけることができるのである。

ベントレー・ミュルザンヌ・スピード

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