ABARTH 70周年 嶋田智之が、いま見つめるABARTH 595 光るそれぞれの個性

2019.11.13

ABARTH 595のラインナップ その(1)

ABARTH 595

現在の595シリーズの最も基本的な姿、いわばABARTHの考えるスタンダードがこの595だ。

エンジンのチューニングはラインナップの中で最も控えめな145ps/5500rpmと18.4kg-m/2000rpmだが、そもそも車重が1110kgと軽いこともあって、ABARTHらしい痛快な走りがしっかりと楽しめることはいうまでもない。

サスペンションのセッティングやタイヤがもっともしなやかなのがこの595で、乗り心地もシリーズで最も柔らかく、尖り過ぎてないエンジンの性格と合わせて、街乗りをメインにABARTHを楽しみたい人に最適といえるモデルでもある。

スマホとの連携が可能なインフォテインメント・システムなど装備類は必要不可欠なものは全て持つが、シリーズでは最もシンプルで、ABARTHらしくオプションで用意されているブレーキ系や吸排気系のパフォーマンス・パーツやドレスアップ・パーツなどで自分好みに仕上げていく楽しみも大きい。3ペダルと2ペダルが用意される。

ABARTH 595をもっとみる

ABARTH 595ツーリズモ

スタンダード595のバランスをほぼキープしながら、全体的に一段階高いところへと持ち上げたようなモデル。

エンジンは大径タービンを採用しながら全域型のチューンナップを受け、165ps/5500rpmに21.4kg-m/2000rpmとパワーもトルクもアップ。とりわけ低中速域での扱いやすさがさらにハッキリとした印象で、街中や高速クルージングでの余裕は明らかに増している。

厚手のシートの座り心地のよさもあって、ロング・ドライブが最も快適なモデルである。

エンジンのアウトプットが大きくなった分、制動力の高いパッドや冷却孔などでストッピング・パワーも高め、強化型のスプリングを全輪に、コニFSDダンパーを後輪に採用して荷重移動の適正化を計るとともに安定性を確保。

諸元上に尖った主張はないが、実はコーナリング・パフォーマンスも向上している。インテリアやエクステリアのディテールもプレミアム感を重視した仕立てで、595シリーズの中のGTカー的な存在ともいえる。2ペダルのみ。

このクルマにはカブリオレモデルが有る。それが次ページの「595Cツーリズモ」だ。

ABARTH 595ツーリズモをもっとみる

 

人気記事