【わざわざ選ぶ価値は】新型ルノー・メガーヌR.S.「トロフィー」 標準車との違い 比較検証

2019.12.08

軽~く走らせた程度ではわからない

text:Takuo Yoshida(吉田拓生)

2台の違いは、タロー君が先に記している通り。

とりあえず山道で2台をさらりと乗り比べて理解できたのは、排気音が大きいことと、明らかにアシが引き締まっていることの2つ。

あと強いてあげるとすれば、レカロのホールド性が高いこととくらいか。

ルノー・メガーヌR.S.のシートバック。
ルノー・メガーヌR.S.トロフィーのシートバック。

ついに到達300ps! LSD入りました! というトロフィーの2枚看板は軽~く走らせた程度ではわからなかった。

なぜわからないのか? 2枚看板はマヤカシか? と考える人もいるかもしれないけれど、そんなことはない。

パワーの差は6000rp付近のわずか21ps差(失礼!)であり、パワーカーブ自体もよく似ているから違いを感じるのが難しい。

セラミック? 3分の1? ゴメン、わかりませんでした。

LSDは「狙っている速度域が違う」

一方LSDはただ一言「狙っている速度域が違う」としか言いようがない。

そう、速度域を変えてみると、トロフィーのLSDは効きはじめが非常に滑らかだが、スロットルに呼応してグイグイと仕事をしはじめる。

通常FF車は前輪がグイグイ出しゃばっても、リアが少し粘っこく付いてくるだけなので、安心してスロットルをベタ踏みできる。

ところがメガーヌR.S.トロフィーの場合、4コントロールがリアの抵抗感を消し、さらに旋回を助けるので、スロットルを踏んでいくと「ホントにいいの?」という速度域に簡単に入り込んでしまう。

サーキットならいいけれど、公道では踏み込みたくない領域だ。

ラグビーの笑わない男みたいに不敵なトロフィーのカタさに触れたあと、社用車に乗替えると、実にまろやかな乗り物に感じられる。

流して走っていても「このペースいいよね」と優しく話しかけてくれる。

これこそ4コントロールを得たことで返ってスプリングを柔らかく設定できたという標準モデルの真価だろう。

だがその甘口辛口と言った核心部分に触れるには、やはり今回のようにトロフィーと乗り比べるのが手っ取り早いのだ。

メガーヌR.S.トロフィー 詳しくみる