【辛口だが忠実な駿馬】アストン マーティン旗艦モデルのカリスマ性は DBSスーパーレッジェーラ試乗

2019.12.18

AUTOCAR JAPAN sponsored by Aston Martin
text:Kazuhiro Nanyo(南陽一浩)
photo:Satoshi Kamimura(神村 聖)

もくじ

パワーとエレガンスの共犯関係
本物のメカニズムが放つオーラ
非の打ちどころなきサラブレッド

パワーとエレガンスの共犯関係

AMRのピュアスポーツという位置づけに対して、DBSスーパーレッジェーラはアストン マーティンのトップ・オブ・レンジ、つまりこれまでに市販されたOne-77やヴァルキリーのような限定スペシャルモデルを除くレギュラー・モデルの中でも、最高峰を担うモデルだ。

より具体的にいえば、ラゲッジスペースや+2のリアシートという日常生活での柔軟性をも兼ね備えた、GTスーパースポーツというカテゴリーに属する。

パワフルかつスパルタンなだけでは不十分で、ジェントルなエレガンスをも必要とされる、アストン マーティン製のロードカーの伝統を鑑みるに、王道中の王道といえるジャンルだ。

似た価格帯のライバルたちが、ハイパワー&トルクを御するために、前後トルク配分やベクタリングといったインテリジェント制御のAWD方式を半ば常識化している中で、DBSスーパーレッジェーラは725ps/91.8kg-mのトランスアクスルFRであり続け、この点では物理的生体学的に守旧派ともいえる。

その一方で、ルーフやボンネット、トランクリッドのような重心から遠い部分のボディパネルにカーボンを用いた軽量化や、5.2LのV12をツインターボ化した多気筒過給のテクノロジーは、モダン・タッチの発露として注意を払う必要がある。

とりわけ軽量化は、アストン マーティンと歴史的な協業関係にあるイタリアのカロッツェリアで、ここ数年来、復活を果たしたトゥーリング社の「スーパーレッジェーラ」という、伝統のネーミングを纏うに至らしめたソリューションそのものなのだ。