【最高峰の称号「AMR」】アストン マーティンDB11 AMRに試乗 AMRの洗練されたドライバビリティ

2019.12.20

高貴なハンドリングカー、かく誕生し

DB11のAMR化は、エンジンパワーを強化し、それに合わせてアシ回りの容量を増すというチューニングの王道ともいうべき手法がとられている。

アシのチューンではっきりとわかるのはフロントのスタビライザーが固められ、レスポンスが高められていること。

ターンインの瞬間の姿勢が把握しやすくなったことで、スロットルペダルを早めに踏み込めるようになる。それでも乗り心地が悪化していないのは、スプリングをいじっていないからだろう。

多くのドライバーの操作にナチュラルな変化を促すことで、ほどよくスポーティなハンドリングを実現しているのだ。

一方AMRのV12ターボ・エンジンは、ノーマルのDB11から31ps増しとなる639psを発揮している。スペックだけ聞くと、とてつもないじゃじゃ馬を想像してしまうのだが、これがそうでもないのだ。

長いスロットルトラベルの奥には暴力的な領域が確かにある。

けれど69.7mmというショートストローク(ヴァンテージのV8は92mm)によって、低中速域のレスポンスが鋭く、ターボ過給のはじまり方も自然なので、自信をもって踏んで行ける。

アシとエンジンのレスポンスが高いレベルでマッチしているのである。

DB11 AMRのチューンを完成させたのは、ロータスから移籍してきたチーフエンジニアのマット・ベッカー。

彼がゲイドンに来たことで、アストンらしい高貴なハンドリングカ-が生まれたと言っても過言ではないのだ。

 

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