【梅雨時の交換で分かった!】タイヤ選びの新常識 ダンロップALL SEASON MAXX AS1

2020.06.30

脱“どっちつかずのタイヤ”

そもそもAS1の立ち位置は「雪でも走れる夏タイヤ」となっており、サマータイヤとしての性能は無視することができないポイントと言える。

中でも重要なのがウエット路面での性能だ。

実は一般的なスタッドレスタイヤは、サマータイヤに比べてウエット路面が苦手とされている。

雪や氷をしっかり掴むためのサイプと呼ばれる細かい溝がマイナスに作用することと、接地面積が大きいため排水性能がサマータイヤに比べ低いからだ。

「AS1」とダンロップのスタンダード低燃費タイヤ「EC204」のウエットブレーキ性能テストでは、オールシーズンタイヤである前者の方が制動距離が短い。実際の映像は、次ページで確認できる。

一方のAS1は、新たに開発された超マルチコンパウンドや幅広センターリブでウエット路面でも安定した接地面積を確保しながら、トレッドに刻まれたVシェイプ主溝と深溝設計で水膜をタイヤ側面に効率よく排水する。

実際のテストでも、同社のサマータイヤと比較してウエット路面上で100km/hからの急制動において、AS1は5メートル(数値にすると10%)も手前で停止している。

5メートルと言えばミニバン1台分の全長に匹敵するといえば、その性能差がお分かりいただけるだろう。

ウエットが怖い理由 雨の日のヒヤリ

そのウエット路面でスリップが起こる最も大きな理由が、タイヤと路面の間に水膜ができてしまうこと。

これがいわゆるハイドロプレーニング現象と言われるもので、一般的には高速走行時に排水が追い付かずに発生すると言われているが、排水能力が低ければ低速でも発生し得る現象だ。

ここからは実体験となるが、滑ることを予測して運転している積雪路面より、思ってもいないタイミングで滑るウエット路面の方が数倍怖い。運転に長けたレーシングドライバーですらレース中に予想外の挙動を受けてクラッシュすることがあるのだから、一般ドライバーの我々がどうなるかは想像に難くないだろう。

雨の中を走るオールシーズンマックスAS1を装着したVWゴルフ

そういった意味では、1年中履いたままとなるオールシーズンタイヤのウエット性能というのは非常に重要なポイントと言えるのである。

1年の大半 ドライの走りは?

クルマにあまり興味のない人ならばいざ知らず、このページを読んで下さっている読者の皆さんはいくら交換不要で雪道も走れるとはいえ、ドライ路面を爽快に走れないタイヤでは装着候補に入らないという人も多いはず。

その点ではAS1の乗り味はサマータイヤに極めて近く、オールシーズンタイヤであることを知らずに乗ったら普通のサマータイヤだと思ってしまうレベル。

ドライコンディションの志賀高原を走るオールシーズンマックスAS1を装着したVWゴルフ

前述の幅広センターリブがアスファルト路面を正確に捉え、パターン剛性を確保するブロックのスクラム配置によってオールシーズンタイヤにありがちなステアリングの切り始めのぐにゃりとした感覚・応答性の遅れを抑え、サマータイヤとそん色ない操縦安定性を実現している。

これならドライ路面でも楽しく快適にドライブができること間違いなしだ。

 

人気記事