
モータースポーツ・フリークを
万全の体制下で徹底サポート。
アルボル・アルデアはレーシングカートの世界で幾多の勝利を手にしてきた。フォーミュラも走らせており、体調の管理までを含めた総合的なレースマネージメントの重要性を熟知している。
都筑区折本町に本拠を置くアルボル・アルデアは、レーシングカーの入庫数が多いファクトリーだ。敷地内は独特の緊張感が支配しており、同社が単なる鈑金塗装工場ではないことをすぐさま感じとれる(右奥に焼付塗装ブースが存在。sikkensの塗料を使い、美しい発色のペイントを提供している。フレーム修正機やタイヤチェンジャー等も完備しており、鈑金塗装、修理全般といった多様な作業をファクトリー内で展開)。
「一般的なクルマは扱っていない」と語ってくれた木村代表は、レーシングカートの世界では名の知れた人物で、NTC CUPシリーズやAPG CUPシリーズで長きに亘り好成績を遺している。今日でもF4でレースに参戦しており、ファクトリー内に置かれていたペイント中のF4は木村代表の愛機だった。
そして、取材当日は昨季のスーパーGT GT300クラスで活躍したフェラーリ430GTCがF4の横に置かれていた。そのようなレーシングカーが入庫してくることからも、アルボル・アルデアの技術力の高さを窺い知れるだろう。スーパーGT参戦車のようなビッグネームだけでなく、さらなるタイムアップを目指すモータースポーツ・フリークの競技用車両も確かな技術で最適化してくれる。特にレーシングカートのサポートに関しては一日の長があるわけだ。
レーシングカーを最良にしても、レース当日にドライバーの体調が最良ではなかったら意味がない、という観点から、アルボル・アルデアではカロリーが低い食品や疲労回復効果がある水素バブルバス等もモータースポーツ・フリークに提案している。
このあたりの詳細も同社のホームページに載っているので、気になる方は確認してみるといいだろう。
ファクトリー内の一角で、木村代表は「他店で解決できなかったものをうちで引き受け、作業するケースも多い」とも語ってくれた。ユーザーの理想を的確に具現化し、難しい事例をクリアするために、エンジン/コンピューター/ボディワーク/製作という4部門を設けている。そして、それぞれのセクションに各分野のスペシャリストを配しているのだ。一例を挙げると、同社にてMoTeCのセットアップ作業を担当しているのは、実はMoTeCの販売店を指導する立場にある人物なのだ。
各分野のスペシャリストによる作業は的確そのものだ。そういったこともあり、全方位的に的を射たセッティングが可能なのであった。今後も万全の体制と確かな技術でモータースポーツ・フリークをバックアップしてくれるだろう(スタッフのひとりである井上さんは全作業を担当している。取材当日は993のエンジン一式や足まわりの一部等を964に移植する作業と焼付塗装ブース内のグランドワゴニアを塗装する作業を並行して行なっていた)。
最後にアルボル・アルデアという店名の由来を記しておく。木村代表の知り合いのデザイナーが命名してくれたそうで、「木」と「村」をスペイン語にすると、前者が「アルボル」で後者が「アルデア」になるとのことだった。