ホンダ・エスシリーズと英国製スポーツカーのスペシャルショップ、ガレージ イワサ。同社がエスの第一人者ということはクルマ好きならば誰もが知るところだが、数多のレストア経験で得た技術力を背景に、エランやヨーロッパなどのロータス各モデルや、ジャガーやモーガン、ミニなど、ブリティッシュスポーツカーやヒストリックカーも数多く手がけてきた。

「作られて半世紀も経っているんだから。クルマも歳を取っているんだよ」と岩佐 三世志氏は言う。一見キレイなクルマも一皮剥くと、その下から錆び朽ちたボディやフロア、そしてフレームが現れる。ガレージ イワサではこれらを一枚の鉄板から作り出して修復する。それはファイバーも同様。岩佐氏自ら鈑金ハンマーを振るうボディワークは、芸術的な仕上がりだ。また、ボディと並行して機関類も同社の職人たちによって分解、再び組み上げられていく。

イワサでは1台あたり僅か3〜4ヶ月の期間でフルレストレーションを行っている。これは同様の内容のレストアにかかる一般的な時間と比較すると非常に短いといえるが、これは整備から鈑金塗装まで、工程のほとんどを内製化することで実現しているのだ。
「本田 宗一郎さんが言ったように『スピードこそすべて』というコトなんだよ。何年もかけてちゃダメ。仕事を段取りよく進めれば、お客様が支払う時間工賃を節約することができる。結果としてお客様に喜んでいただけるんだよ。『スピードこそサービス』とでも言うのかねぇ」と岩佐氏は柔らかに笑う。そのような信念によって同社は設立以来、途切れなく年間に4〜5台のペースで名車たちを公道に還してきた。それこそがガレージ イワサの誇りなのだ。

また、各地のクラシックカー・ラリーやカーショーなどのイベントにも積極的に参加しており、今なおエスが健在であることをアピールすると共にその愉しみ方を示してくれている。
見た目に美しく、走りも万全な旧車が欲しいならば、全てを安心して任せることができるガレージ イワサに相談してみることをオススメする。