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アルファGTV、クラッチ切れ不良の原因は・・・

アルファGTV 2.0 TBのお客様はクラッチの不調にてご入庫いただきました。

クラッチフルードがほぼ空の状態でしたが、ご自宅が弊社から大変近い距離でしたので何とか自走にて入庫となりました。画像では分かりにくいかもしれませんが、タンクキャップと反対側が本来クラッチフルードが入っている部分ですが、空の状態ですので白く見えます。左側はブレーキ系統の部屋ですので、フルードが入っており、ややオレンジがかって見えます。

昨年に車検2年の整備付中古車として販売店から購入されてから、わずか走行1000kmに満たない段階でトラブルにあわれてしましました。どんなに外見の程度が良くても生産されてから16年が経過した車両ですので経年劣化は避けられず、そのような状態を総合的に判断し適切な点検整備をしないと安心して乗れる車両にはなりません!

クラッチ系統を各部点検した結果、クラッチマスターシリンダーのシール不良が原因でフルードが漏れていた為に油圧が保持出来ずクラッチの切れ不良になっておりました。クラッチマスターはアルファ純正部品にて交換させていただきました。また、レリーズシリンダーに関してもトラブルを未然に防ぐ観点から交換となりました。良くある話で、こちらを修理したら今度はこっちが壊れた・・・みたいな・・・そうならない様に単に不具合のある部品だけを交換するのではなく予防整備をしていく事がイタリア車には重要です!

シリンダー内部のピストンシールはゴムですので経年劣化をし、やがてシールとしての役目を果たさず漏れてきてしまいます。

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