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ボルボS80 オルタネーターのオーバーチャージ

フキデオートサービスの沖倉です。

今回はボルボS80 IIのオルタネーター不良の修理です。突然、メーターに様々な警告メッセージが表示されたということで、すぐに入場されました。betterイーチャージ系の警告が出ていましたので発電状態をチェックすると、なんと18.5V! すぐにエンジン停止させて、オルタのカプラーを外して発電しないようにしました。警告メッセージが出てから5分程度しかエンジンがかかっていませんでしたが、バッテリーもダメになってしまいました。

通常ならばリビルド品のオルタに交換となりますが、急な故障で出費を抑えたいとのオーナー様のご希望がありましたので、ELレギュレーターのみ交換することに。とはいえ、国内で調達しますとけっこう高価なため、アメリカから取り寄せて半額程度に抑えることができました。

バッテリーも交換してエンジンを始動すると、全ての故障表示は表示されなくなりました。18.5Vも流れていたとなると、コンピューターなどの故障も心配でしたが大丈夫でした。

オルタネーター不良の場合、8割ぐらいは電圧不足ですが、過電圧になるのは珍しいですね。最近、暑い日が続いたのでELレギュレーターが壊れて最大発電状態になっていたようです。

このオルタはボルボV70 III(BB)も同じなので、今後同様の症状が増えてくるものと思われます。ちなみにオルタネーターの交換にはインテークマニホールドの脱着が必要ですが、ELレギュレーターのみの場合は不要となりますので、工賃も抑えることができます。