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VWゴルフII修理レポートその2

オートクラフトの野田です。

(レポートその1につづいて)そんなこんなで注文すべき部品の有無の調査、から入手先の調査から、これが膨大な時間と手間がかかります。

この車両の入庫打診をもらった当初から、パーツの入手可否は調べはじめており何とかなる目途を出してから引き受けたとはいえ、大変でした。
救いは、この「020ミッション」の内部パーツはほぼ本国では入手可能だったことです。それとさすがドイツ、パーツリストと実際のパーツ違いも結果ありませんでした。キチンと管理されてますね。助かりました。

メーカー問い合わせで、生産廃止パーツも、内外問わず専門店、愛好家等の協力、部品商の担当者の尽力を得て何とか集めることができました。
VWに限らず、旧車パーツ単価の高騰は目をみはるものがあります。今回の修理もメーカー供給パーツで揃えていたら、パーツ代はへたすると2倍くらいになっていたと思います。

パーツが集まるまでに、クーリング電動ファンとクーラー作動の回路を解読し、現代に適した回路に変更せねばなりません。
この時代ワイヤーハーネス製作のベースはクーラー無し車で、クーラー付き車にはサブハーネス対応+αでした。
今回純正のプレッシャースイッチ類はキャンセルし、レシーバードライヤーは変更し、クーラーコンデンサー冷却ファンを1ケ追加、高低圧カットのスイッチと純正水温スイッチを関連させた制御とすることにしました。

ついでにヘッドライトをリレー回路化もやります(この時代もまだリレー無し回路なのです)。VW社はハーネスの純正カプラー供給は部分的に続けてくれているようで、今回必要な純正カプラーは入手できました。

毎度思うのですが、70〜80年代位のクーラー・エアコン関係のメーカー配線資料はほとんどありません。オプションだったり、オプションでもエアコンメーカーが違ったり、どの国向け仕様か等でさまざまです。かといって、後付エアコン関係の回路は捨てて、となるといやいや何か関連している可能性があるので、捨てることからはじめることも出来ず、悩まされます。
もう一台同じ仕事いただけると悩む時間が省けるんですけどね。

シフトリンケージのブッシュやロッド交換を済ませ、フライホイールとベアリング類の到着を待ちます。
その間に室内のやるべきことを済ませます。無事インパネは載りました。

パーツが揃い、ミッションO/H、クラッチO/H完了。クラッチワイヤーリンク廻りのパーツも可能な限り交換。

エンジンかかるようになり、クーラーガスチャージ、各部作動チェック、OKです。

これから試運転、この車両は遠方に送るのでダメはなるべく早く出ますように。
もうクラッチとシフトのフィールは格段によくなっております。車が軽く感じます。175のタイヤサイズと相まって非常にいい感じです。

なにも問題は発生してないのですが、リフトアップして各部締付確認をしていると、
あれれ、ミッションオイル垂れてる、どこだ、、、、、あっフィラープラグハウジングにクラックが、、、、。
ガーン、まぁ今分かってよかったです。オーナー様に事情を説明し、フィラープラグハウジングの交換もしくは修理の許可をいただきました。
問題は、パーツの有無です。溶接修理は歪み等の観点から避けたいですし、新品は製造廃止ではないが、かなりの価格。こんなミッションの一部という都合のよい中古パーツなんて無理かと思っておりましたら、取引先から分けてくれるというお話をいただき、それに甘えさせてもらってカタチになりました。
フィラープラグは締めすぎでこうなってしまうようで、パーツを交換し、フィラープラグ緩み止めのワイヤーロックをして終わらせました。ミッションを降ろさずにエンドハウジング交換の作業が行えたのが救いです。

それから、約200Kmの試運転を無事済ませ、先日陸送業者を介し納車となりました。

ゴルフIIは、いい車だと今更再確認させていただきました。サイズ、デザイン、使い勝手、トランクの広さといい、ちょうど良いんですよね。

これにて、VWゴルフIIの修理レポートは終了です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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