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106 S16 中古車整備 ステアリング機構のブーツやブレーキ系統の整備

レッドポイントの赤座です。

106の点検を行う際に、必ずチェックするポイントのひとつ、ステアリングラックブーツです。大抵の場合は、チェックすると破れています。

この場所に装着されているのが、ステアリングラックです。通常は、サブフレームにマウントされ、車の下側に位置するのですが、106はサブフレームを備えない設計の為、ブレーキブースターの後ろ側、車輌中間位置に装着されています。

ゴム製ではなく、薄いプラスチック製のブーツです。肉薄な為に、経年劣化でポロポロと破れてきます。エンド側にも同素材のブーツが備わります。作業性が悪く交換し辛い部分ですね。

ブレーキ系統は、部品の交換を円滑に行うよりも、洗浄・給油に力を注ぐ作業です。作業前のスチーム洗車の際にも念入りに洗浄を行いますが、実際に分解作業を開始するとまだまだ汚れが出てきます。ですから、高効率洗浄装置 トレントを使用し洗浄します。細かな金属パーツは、トレントでは紛失の可能性が有る為、超音波洗浄器に漬け込みます。10分くらい放置しておく事で、綺麗になっています。

ブレーキキャリパは、ブラケットを固定するボルトにロックタイトを使用している為、組みつけの際にねじ山の清掃を行うと良いですね。106デビュー当初から有名な話ですが、リヤキャリパのフローティング固定ボルトはロックタイトの塗布と、緩めの締め付けトルクを怠るわけには行きません。キャリパーフローティングの動きが悪くなり、ブレーキのひきづりを誘発します。

リヤキャリパのブレーキフルード入れ替え用ブリーダボルトはネジ系が細く、折れやすいため、新品に交換します。

色々な点に注意して作業を行う事で、消耗品の交換としての作業ではなく、ブレーキの整備という内容になってきますね。

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