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ロードスターのサイドシル修理、チッピングコートの風合いも違和感なく再現


羽鳥鈑金塗装工業所の羽鳥です。

NA・NBロードスターのウィークポイントであるサイドシル後部の腐食。
弊社では最小限のパネル交換で安価かつ高品質に修理するために、FRP製の交換用パネルを開発しました。
前回は腐食したパネルを取り除き、内部に防錆処理を行い、パネルボンドでFRPパネルを貼り付けるところまでをご紹介しました。

今回は交換したパネルの塗装についてですが、実はこの部分が仕上がりのキモともいえる部分。
この部分は走行中には前輪の巻き上げた小石などが飛んできて良く当たるのです。
そこで飛び石によるキズが入りにくく、またキズが目立ちにくいように、チッピングコートという、
少しボコボコした質感の塗装がされています。ですので、この部分の質感・肌感は普通の塗装とは違うんですね。

これ、うまく質感が合わないと、ドアまで塗って質感を合わせるのですが、結局ドアまで塗っても完全には合わない
ということになってしまいがちなんです。

しかし、弊社の塗装担当はそれぞれのクルマのチッピングコートの風合いに合わせて塗ることができるのでご安心ください。
本人曰く「いろいろなアンダーコート塗料や道具を使ったが、結局はいちばん原始的な方法で施工するのが、もっとも良い肌が作れた」
とのこと。業界人が見て「唸る」仕上がりになるまでには10年かかったそうです。


初代・2代目のロードスターも年月を経てネオヒストリックとして見るオーナー様が増えており、
そういった方は「当時のオリジナルに忠実に」ということを大切にされています。
ですのでFRPパネルに換えた部分を見て「FRPに換えたんだ!」なんて見破られたくないじゃないですか。
実は多くのロードスターマニアな方がこのパネルの施工後を見ておりますが、みなさんが唸るほどに
見分けられない仕上がりになっています。「純正に忠実に」を大切にしながらも、その一台に合わせて
長く乗り続けられるように、アドリブを効かせながら作業をしています。

羽鳥鈑金塗装工業所

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