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ナローなTurbo HCかワイドでレーシーなSport300かで迷うロータス・エスプリ選び


こんにちは、オーセンティックカーズです。

先日は弊社ショールムにリトラ世代のロータス4台が並んだお話しをさせていただきましたが、
今回は最近入庫したこちらの2台のロータス・エスプリをご紹介しましょう。
 
 


モナコホワイトのボディカラーがピーター・スティーブンスの手によるニューシェイプボディを引き立たせる一台は、
1989年型のエスプリ・ターボHC。

この頃のエスプリのターボ車は各国(主に北米)の排ガス規制などもあり、ほとんどの仕向地で
インジェクション・ターボのモデルが販売されていましたが、一方、英国本国を含めた
一部の規制の緩い地域に向けたキャブターボのモデルも残されていました。
こちらの個体はそんなキャブターボのほぼ最後の頃の車両で、
当時の正規輸入車ではマルチポイント・インジェクションのターボSEとごくわずかな期間のみ併売されていた、
非常に稀少な個体です。
 


ターボが普及しはじめた時期はまたインジェクションのそれとも重なり、
排気ガスの規制も厳しくなってきたという時代背景もあり、
同年代のクルマではキャブレターとターボの組み合わせはきわめて少数派。
ぱっと思いつくのはマセラティ・ビトゥルボの初期モデルぐらいでしょうか。
ですのでこのキャブターボのエスプリがどんな乗り味なのか、
なかなか想像しにくいのではないでしょうか。

当時、とりわけスポーツカーではカタログ上での馬力ばかりが一人歩きするような時代でしたが、
ロータスは単純な馬力よりもスポーツカーとしてのバランスを求める顧客の為に、
英国及び認可が取れる国へキャブターボをデリバリーしておりました。
 


さて、キャブターボのエスプリに実際に乗ってみますと、
アクセル初期にツキが悪く、過給が高まってから爆発的な加速を見せる、
いわゆる『ドッカンターボ』ではなく、アクセルを踏み始めた部分から太いトルクが乗ってくる
レスポンスの良さが実に気持ちいいことに気付かされます。

キャブレターはスロットルが開いた際に発生する負圧を利用して燃料が吸い込まれる仕組みなので、
スロットル・レスポンスの良さを求めスポーツカーには多数採用されていました、
更にキャブターボになると燃焼後の排ガスによりタービンが回ってブーストが高まることにより、
燃料が吸い込まれる量が増しているため、アクセルワークが即パワーにつながるようなフィーリングが得られます。
 


当時多くのターボエンジンは高回転域での爆発的なパワーフィールを求めたものが多く、
どうしても低回転域での線の細さがありましたが、エスプリの場合は実際にはターボラグはあるものの、
キャブターボの特性とサイドドラフトのスポーツキャブにより、比較的低回転からスムーズにトルクが立ち上がっていく
セッティングが為されていました。

また、エンジン廻りの補器類の少なさから来る車両重量の軽減及び重心の低さも
ハンドリングに好影響をもたらしているといえるでしょう。
そして、エンジン廻りがシンプルで電子制御が入り込んでいないということは、
今後クルマを永く維持していくという面では有利に働くでしょう。
 


このエスプリ・ターボHCは確かに『クラシックカー』といってしまうには少し新しいクルマですが、
シンプルな構造で維持もし易く、エアコンなどの快適装備も備わっているため、
普段乗りすら許容する気軽さを持っています。適度にパワフルな動力性能とハンドリングのバランスも絶妙で、
現代では再現できないリアルスポーツカーの姿を留めた
好ましいロータス・スポーツカーの一台であるといえます。
 



しかし、スーパーカー世代としてはナローなボディの美しさは認めながらも、
隣に並んだスポーツ300のレーシーでマッシブな姿に抗えない魅力を感じるのもまた事実です。

スポーツ300はレース用のホモロゲーション・モデルという出自もあり、
オーバーフェンダーでワイド化されたボディに大径ホイール、フロントの大型エアダムに
ウイング形状の巨大なリアスポイラーと、完全なレーシングカー仕立て。
このモデファイを担当したのはラッセル・カーですが、このいささかバンカラな感じのある
ディテールをエスプリ本来のエレガンスを損なわずにまとめ上げた手腕はさすがというべきですね。

このスポーツ300も4気筒ターボですが、インジェクション仕様となり、
ハイチューンなエンジンに水冷インタークーラーを備えたハイブリッドタービンを組み合わせ、
その車名通りに300ps以上を発揮する、見た目に違わぬハイパフォーマンスカーに仕上がっています。
 




この個体は新車時にドイツ仕様としてデリバリーされ、わが国に輸入されてからは長年にわたって
弊社でメンテナンスをお任せいただいております。

明るいベージュのコノリーレザーが張られたレカロ製フルバケットシートはもちろん新車時からのオリジナル・イクイップメントです。
日本に入ってきたスポーツ300としては非常に稀少なカリプソレッドのボディカラーもまた魅力的なポイントですね。
 


ロータス車はオーナー様が永く所有される傾向があるため、ユーズドカーを探されている方はかなり苦労されていると思いますが、
弊社のお客様が所有されていた車両は、メンテナンス履歴もハッキリとしており、良好なコンディションで維持されています。
今回ご紹介したエスプリたちも、もちろん自信を持ってお奨めできる車両です。
今ならこの2台を前にどちらを選ぶか迷うという贅沢も可能ですよ。

オーセンティックカーズ(LOTUS世田谷)

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