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キチンと進行中、ランチア・デルタ・マルティニ6の納車整備

クイックトレーディングです。

この度は弊社よりランチア・デルタ・マルティニ6のご契約いただき有難う御座います。

現在納車整備作業も大分終盤に差し掛かっております。

今回の車両は前オーナー様に弊社にて新車販売させて頂きましたが、その後のメンテンナンスは遠方と言う事もあり弊社での管理車両では無く、10万キロ超で過去の整備記録簿も確認出来無かった為、全体の状態を把握してからの整備作業になりましたが、作業を進めていく内にブログでは書ききれない位、色々問題が出て来てしまいました。

まず入庫時からとにかくエンジンの始動性が悪い/アイドリングも落ち着かない(ミスファイヤ気味)/加速に引っ掛かりが有る等、エンジン廻りに色々と問題が確認出来ました。

主な原因は5つの画像になります。

まずタイミングベルト交換がてらバルブタイミングを点検した所、クランク側を合わせるとカム側の位置が画像の通りIN&EX共に2コマずれているのが確認出来ました。幸い各シリンダー共コンプレッションを確認した所、問題が無かった為ヘッドオーバーホールは免れました。

次にブーストが掛かり始めると引っ掛かりが出てしまい気持ち良い加速が出来なかった原因は、2個付いているマップセンサーのプライマリー側で上手く切替が出来ず、その時に引っ掛かりが出ていました。センサーはプライマリ側と、大事をとってセカンダリ側も併せて交換させて頂きました。

ミスファイア気味の原因はディスキャップ/ローター共新しい部品が付いていましたが内部はオイルがかなり付着していたためシャフトシールを確認した所、シールの弾力性は全く無くなっておりプラスチックの様になっていた為、シャフト部分のオイルシールを交換させて頂きました。

また10万キロ超えの車両ですので、インジェクターもO/H(各シリンダーバラツキ調整済)のしたパーツに交換しました。

さらにテスターで各センサー類を確認した所、吸気温センサーの不良も確認できた為センサーを交換しました。その他、納車整備では必ず交換するECU用の水温センサーも併せて交換しました。

 


画像は修理後です。

弊社では今回の様に遭遇したら必ず修正しますが、他店作業の車両で結構よく見られるのがこの画像の部分になり、これはトルクロッドを連結させるブロックをエンジンヘッドに3本のボルトで取り付けする部分のヘッド側の部分ですが、タイミングベルト交換時必ずこのブロックを取り外します。

しかし恐らく取付け時にネジ山を潰してしまい、その部分を修正せず、そのままになっている車両を結構な確率で遭遇します。

そのままの使用ですと3本の内、実質2本のボルトでしか固定されておらず、最悪その2本もエンジンの振動等でボルトが緩んできてしまう事が有ります。(今回の車両も固定されていた2本の内1本は緩んでおり実際は1本のボルトでのみ固定されていました)

また水漏れを起こしていたラジエーターも交換し、ここ数年弊社でよく有るファンスイッチトラブルの予防としてスイッチ、ファンレジスターも同時の交換致しました。

その他、エンジンマウント関係やラジエターホース、エンジンルーム内の各バキュームホース、プラグやエアクリーナ等の消耗部品等まだまだ書ききれない位の部品交換や対策作業等させて頂きました。

またクラッチレリーズのマウント取付け部部にも破損が見られた為、弊社ストック品に交換し漏れの見られたシリンダーも同時交換致しました。

足廻り関係では、破損の見られたドライブシャフトブーツの交換や、ガタが有り異音が出ていたロアボールジョイント、スタビエンドリンク、摩耗のの有ったタイヤや前後ブレーキローター&パット等交換させて頂きました。

それ以外にも燃料ポンプや、未対策だったタンクブリーダー部分等交換させて頂きました。

これ以外にも細々と問題が発覚し、当初の予定より大分予定が遅れてしまいましたが、細かい部分の調整や対策、遠方納車の為通常より入念な最終ロードテスト等あと少し作業は残っていますが、今月一杯での完成を目指しておりますので、今しばらくお待ちいただきますよう宜しくお願い致します。

クイック・トレーディング

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