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【空冷VWメンテ】 油圧確保の重要パーツ、オイルピックアップ


オイルポンプの力を利用して、エンジンケースボトムに溜まったエンジンオイルを
吸い上げる、オイルピックアップチューブ。エンジンの油圧を確保する上で
重要な部分ですので、注意すべきメンテナンスポイントとしてお伝えします。
 
 


現在入手可能なブラジルVW純正のエンジンケース。実はオイルピックアップチューブ
のトップカバーが斜めにマウントされ、さらにはサクションパイプの先端も垂直ではなく
カーブした形状で組まれています。これでは正しくエンジンオイルの吸い上げができません。
 
 


そしてサクションパイプとエンジンケースのジョイント部分には隙間ができて
しまっています。本来ココにはガタがあってはなりません。コレが原因となり、エアーの混入などの
弊害をもたらしますので、対策を施す必要があります。
 
 


その対策としては、オイルピックアップチューブの交換をオススメします。
交換に使用するのは、独CSP社のH/Dオイルピックアップチューブ(EG-175E)
ブラジルVW純正の同部品の作りの悪さを把握した上で、CSPが作り上げた素晴らしい作りのオイルピックアップチューブ。
エンジンケースへセットすると、クリアランスもなくしっかりとフィットします。これでエンジンオイルへのエアー混入
を防ぐことができます。
 
 


この製品を取り付けますと、サクションパイプの先端も真下を向き、カバーと共にエンジンケースの
センターに位置するようになりました。ブラジルVW純正品ではパイプも斜めでオイルの吸い上げも不確実でしたが、
これではじめてオイルポンプへのエンジンオイルの供給が正規のものとなります。
 
 


また、ブラジルVW純正品ではトップカバーに対してサクションパイプがただ溶接されているだけですが、
CSP製品ではオイルピックアップチューブはレイトタイプの形状にて製作されており、油圧を考慮した作りとなっています。
 


VWオフィシャル・サービスマニュアルでも、オイルピックアップチューブのクリアランスに関しては注意が記述されており、
この部品がエンジンにとって重要な役割を果たすことがわかります。エンジンのオーバーホールやビルドアップの際は、
オイルピックアップチューブのサクションパイプとエンジンケースのジョイント部の確認を必ず行い、クリアランスやガタが
見られる場合はハイクオリティなCSP製に交換、確実にリペアしてください。

■【EG-175E】GERMAN CSP H/Dオイルピックアップチューブ ’70-ON
価格:9,500円(税抜き)

  
■OIL PICKUP TUBE ー FLAT4 Official Blog ー
http://blog.livedoor.jp/flat4_vw/archives/52686956.html