メッツスピードの鞍貫です。

本日はレアな固体、ポルシェ944SのAアームリビルド作業を進めています。

まず944Sですが1987年~1989年までの3年間生産された944シリーズです。

ターボやS2など他モデルと同時期のラインナップでした。

ボディは基本944なのですが、専用設計部品を多数盛り込んだスペシャルな一台だったんです。

特筆すべきはエンジン。2.5LベースでヘッドをDOHC化、ターボ系譜のインテーク周りで独特な長いサクションレイアウトです。

エンジンフィーリング、これがまた軽い吹け上がりで僕個人的には944シリーズ歴代最高に気持ちよいフィールのエンジンだと思ってます。という、パット見ても分からないアンダーグラウンドな名車。

今回の本題、当社得意のAアームのリビルドです。今回はブッシュも全て交換します。

純正ボールジョイントの支点カラーがプラ製なので、割れてて放置されるとアルミのアームを削ってしまいリビルドが出来なくなってしまいます。

輪荷重がもろ掛かる部分ですので、気になる方は点検をお勧め致します。

初期だと交差点など曲がる再に『コキッ!』て僅かな異音とステアに振動が伝わってきます。

毎回出る訳ではなく、ごく偶にって感じです。思い当たる方は、手遅れになる前に点検をオススメします。

今回も当社はメタルカラーを使い耐久性のあるAアームに仕上げていきます。

組み方にコツと一手間あり、やるとやらないとでは組み上げた時のハンドリングが雲泥の差です。

今回もネチコチこねくり回しながら組み上げて行こうと思ってます。

この944S、使用パーツが走りを意識したチョイスで見ていてワクワクする車です。

ハンドリングの素晴らしい944、更なるハンドリング向上の決めの一手になってくれると嬉しいですね。

※今年もお世話になりました。当社、平成30年12月30日~平成31年1月5日まで冬季休業とさせて頂きます。

御迷惑お掛け致しますが、何卒宜しくお願い致します。