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アバルト500の試走で違和感が? 経験と数値化で異常を判別


こんにちは、レッドポイントです。
ご新規様のアバルト500の試走中に、とても違和感を感じました。
そこでサスペンション診断を行い、決定的な不具合を捉えました。

フロントの路面粘着率の差が左右で大きく異なっています。
当社に蓄積されたアバルトのノーマルサスペンションのデータと
比較することで、右のフロントに異常があることが判別できました。

同様のデータは過去にも確認できています。
試乗からある程度予測できましたが、原因はショックアブソーバーの
伸び側作動不良です。

減衰が抜けているのではなく、その逆が起こるとこのようになります。
ダンパーを縮めた後、通常ならばガス圧により自然と伸びてくるのですが
目一杯の力で引っ張っても伸びません。

そこで純正ダンパーからビルシュタインB8に変更します。
スプリングは再使用します。




 
リア側はバンプストップラバーが経年劣化で風化し、なくなっていました。




 
バンプストップラバーを交換し、ビルシュタインB6ダンパー(リアはB8設定がありません)
に変更します。



 
変更後は違和感はなくなり、ニューダンパーらしいしっかりとした
安定感ある乗り味になりました。
サスペンションの違和感は判断基準が難しいですが、
五感とテスターによる数値化により、確かな結果をご提供させていただきます。

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