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E63型BMW M6 クーペ エンジン始動不能、フューエルポンプ制御ユニット交換

トラオムガレージの小澤です。

E63BMW M6 クーペ エンジン始動不能・SMGⅢクラッチ交換のお話です。

此方のお車の入庫経由ですが、エンジンが掛からなくなりモータース屋さんに約2か月入庫していたお車です。

モータース屋で故障個所が特定が難しかったため、オーナー様が当店のホームページをご覧になりご連絡頂き

今回、引き上げご入庫となりました。

当店、大型のレッカー車で問題なく運搬出来ます。

レッカーでの搬入運搬歓迎です。

まずは、現状確認です。

ドアを開けるとSMGポンプの作動音が聞こえました。

SMGは問題ないかなと。

BMW E60 E63 E64 M5 M6 SMG車は、まず、ドアを開けた時/イグニッションON時等に
SMG
モーターに電気が流れ、プレッシャーが掛かります。

プレッシャーが掛ったのを感知して、エンジンが掛かるような構造になっております。

なので、SMGにプレッシャーが掛からないとエンジンが掛からないような構造になっています。

イグニッションは問題なくONになります。

スタートボタンを押すとスターターは元気よく回ります。

バッテリー・スターターは問題なし。

一瞬初爆がありました。

点火は問題ないかと思います。

となると燃料系の可能性があります。

エンジンルームのフューエルホースを掴むと燃圧が掛かっていません。

燃料ポンプが作動しているか確認します。

全く作動音が聞こえませんね(涙)

やはり、燃料系の故障です。

早速リヤシートを取り外し燃料ポンプ叩いてみます。

昭和的な確認ですが、ポンプを叩くと動くことが多々あります。

ポンプの固着です。燃料ポンプも定期的に交換必要なパーツとなります。

R50系のMINIもドアトリムの上から、勢いよく叩くとパワーウィンドウモーターが動く事よくあります。

突然、パワーウィンドウが動かなくなったらやってみてください。(怪我はしないでくださいね)

話がずれましたが、ポンプは依然不動。

フューエルポンプのコネクター部に制御電圧が来ているか確認です。

すると電圧が掛かっていません。

となると、フューエルポンプを制御しているEKP(フューエルポンプ制御ユニット)が怪しいです。

シートベルトキャッチ部にある黒い箱がEKP(フューエルポンプ制御ユニット)になります。

EKP(フューエルポンプ制御ユニット)の電源測定・正常

DME(エンジンコンピューター)からの制御電源・正常

グラウンド(マイナス)・正常

と言う事で、EKP(フューエルポンプ制御ユニット)の内部不良となりました。

EKP(フューエルポンプ制御ユニット)を発注し交換

始動確認します。

BMW V10 5000ccの心地よい甲高いエンジンサウンドの復活。

オーナー様にエンジンが掛かった旨をご報告

「もうエンジン掛かったんですか!?」

モータース屋からは、「DME(エンジンコンピューター)が悪いぽいから
交換に50万くらいだな~」なんて言われていたそうです。

オーナー様もV10エンジンサウンドが聞け大変喜んでいただけました。

今回のお費用ですが

診断/交換工賃:15180

EKP(フューエルポンプ制御ユニット):52910

合計:68090

オーナー様は2030万程は覚悟していたそうですが、思った以上に安く直り
安心していました。

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