ボルボXC60 T5 Rデザイン

公開 : 2014.03.26 19:57  更新 : 2017.05.29 19:08

エアコンもオーディオも使い、通常使用に近い走りでどれほどの実燃費をもたらすのか?高効率が自慢の“Drive-E”を搭載したXC60で、我慢ゼロの500kmエコランに挑戦。

いわゆるボルボらしい、クリーンで質感の高い内外装は魅力。T5 Rデザインではスポーツサスペンションや専用のフロントグリル、バンパーのほか、255/45R20のタイヤ(試乗車はピレリ・スコーピオン・ゼロを装着)と8.0J×20サイズの“IxionII”ホイールを標準装備。液晶表示のメーターパネルは、エレガンス/エコ/パフォーマンスという3つのテーマでデザインを変更できる。1998ccの直4ターボとなる“Drive-E”の第1弾は、最高出力245ps、最大トルク35.7kgmを発生する。ボルボは、この新世代ユニットの製造のために、100年以上の歴史を持つスウェーデンのシュブデ工場に総額約20億クローネ(約320億円)を投資しリニューアル。それだけでも、このパワーユニットにかける本気度が推し量れる。船舶用ボルボ・ペンタエンジンの製造工場としても知られているこの生産工場は、今後は文字通りボルボの心臓部ともいえる拠点になるわけだ。

ボルボは現在、パワートレインの世代交代を積極的に進めている。その登場第1弾となるのが、“Drive-E(ドライブ・イー)”と名付けられた新開発の2.0ℓ4気筒直噴ターボエンジンだ。“Drive-E”は、ガソリン直噴エンジンとしてはもっとも高圧なインジェクターを搭載し、エンジン内部における摺動部の摩擦低減を図ったほか、可変制御オイルポンプ、電動ウォーターポンプ、さらにより高性能な新型ターボチャージャーを採用するなど徹底的な効率化を追求。8段A/Tと組み合わせや、エンジンマネージメントシステムの改良、主要コンポーネントの軽量化などによりパワーアップを果たしながら、トータルで燃費を23%も改善しているという。

今回のテストは、次世代を担う新型とはいえ、ハイブリッドでもディーゼルでもない一般的なガソリンエンジン=“Drive-E”が、どれほどの燃費性能を持つものかを探るのがテーマ。平たくいえば“Drive-E”を搭載するXC60でエコランを行い、総重量2t超えのSUVが、どれほどの燃費をもたらすのかを計測する。

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

ボルボ XC60の人気画像