BMW 7シリーズは6月10日公開

公開 : 2015.06.03 22:20  更新 : 2017.06.01 02:09

今年9月のフランクフルト・モーターショーでワールド・プレミアが行われる予定の新しいBMW 7シリーズだが、正式な発表が6月10日になることが、BMWのディザー・サイトで確認された。

新しい7シリーズのシャシーは、カーボンファイバー、マグネシウム、アルミニウム、強化プラスティック(CFRP)、高張力鋼板を組み合わせたもので、CFRPはボンネット、ルーフのみならずフロアパン、ボディにも使用さえるという。

ファースト・ロッドでデビューするのは740i、750i、そして740dになる模様。既にわれわれAUTOCARでは740iのプロトタイプの試乗を行っている。

BMWの社長、ノーバート・ライトホーファーは、新しい7シリーズが、このクラスの重量の新たなスタンダードを作り出すだろうとコメントしている。i3およびi8に使用された技術を流用した結果、200kgほど軽く仕上がっているといいい、現行の740iに代わるモデルは1650kg程度になるという。これは、現行535iとほぼ同等の数値だ。もちろん、新しい3シリーズおよび5シリーズも、7シリーズに続いてこの軽量化技術を取り入れることになる。

7シリーズは、標準的なホイールベース・モデルとロング・ホイールベース・モデルが造られるのは現行と同じ。プラットフォームは、3シリーズ、4シリーズに使用され、今後5シリーズ、6シリーズにも使われることになる縦置きエンジン用のモジュラーが使われる。ダブル・ウィッシュボーン・サスペンションの構造材もアルミニウム製で、軽量ながら高い剛性を持つという。また、スプリングはエアになり、これにロード・スキャニング・テクノロジーが組み合わせられる。

エンジンは、最終的にはターボチャージャー付きの4気筒、6気筒、8気筒、12気筒というラインアップになる予定で、これに9速オートマティック、そしてオプションの4WDがセットされる。各シリンダーあたりのキャパシティは500ccになるので、4気筒は2.0ℓ、6気筒は3.0ℓ、8気筒は4.0ℓというぐらいだ。トップ・モデルとなる6.0ℓV12は、ロールス・ロイスにも使用されるもの。また、直列6気筒は大幅に改善が施されるという。

ディーゼルは2.0ℓと3.0ℓで、3.0ℓにはトリプル・ターボも用意される。

更に、M5の4.4ℓV8をベースとしたハイ・パフォーマンス・モデルであるM7、あるいはM750iMパフォーマンスの計画もあるようだ。更には、ガソリン・プラグイン・ハイブリッドの740eもすでに計画されているという。

もちろん、ライバルはアウディA8、そしてメルセデス・ベンツSクラスとなる。

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