テスラ・モデルXが本日中に公開予定

公開 : 2015.09.30 22:55  更新 : 2017.06.01 02:03

テスラのトップ、イーロン・マスクによると、テスラ・モデルX SUVを本日中に公式公開する予定なのだそうだ。

今年の終わりの販売を予定するモデルXは、0-100km/hタイム=3.3秒を標榜するという。ポルシェ911よりも速いことになる。

モデルS P85 Dにセットされる ‘ludicrous’ モードもそなわっているのだそうだ。

車重は2238kgのP85 Dよりも10%重くなるようで、レンジローバー・スポーツ・ハイブリッドや、BMW X5 eドライブよりも重い2460kg程度になるはずだ。

それぞれのアクスルに独立した電気モーターを組み合わせ、4輪を駆動する。バッテリー・パックは床下に収めるためどのSUVよりも重心高は低いのだそうだ。

詳細スペックはまだ明かされていないが、P85 Dと共通する部分は多いはず。ちなみにP85 Dの最高出力は692ps、0-100km/hタイムは3.2秒、最高速度は249km/h、航続距離は483kmとなる。

バッテリー・パックは60kwhと85kwhの2種が用意される可能性があり、小さい方でさえ1度のチャージで322km走ることができる。

マスクは4輪駆動用のドライブ・システムに関し “驚くほど正確にパワーとトラクションを与える。どの4WDシステムにも負けない” とコメントしている。

内装は7座が標準となり、デザインはモデルSにインスパイアされるという。シンボルともいえる大型のインフォテインメント・スクリーンが装備され、パノラミック・ルーフをオプションで選ぶこともできる。

インテリアに関してマスクは “クラス最高峰のスペース” だと主張している。

2013年に公開されたプロトタイプがもつ ‘ファルコン・ドア’ は製品版にも採用される見込みだ。上に向かって大きく開くこのドアは、乗り降りをしやすくする目的だという。

“タイトなガレージやパーキングでも、となりのクルマにドアをぶつけることなく乗り降りできる” とマスク。“EVゆえのパッケージングの自由度の高さを利している” と付け加える。

エンジニアリング部門を取りしきるクリス・ポリットは、7シーターはモデルSと同じプラットフォームを使用することを、以前AUTOCARに教えてくれた。ただしサスペンションはモデルX専用の仕立てになっているのだそうだ。

製品版の製造はカリフォルニアのプラントで行われる予定。テスラの製造部門の責任者であるギルバート・パッシンは以前 “さまざまなボディ・スタイルに既に対応可能” とし、“同じラインでたくさんのモデルが作れる” と付け加えてた。

バッテリーはテスラが所有するギガファクトリーから供給を受けることになるだろう。あたらしいファクトリーはコスト削減にも注力しており、最大で30%の節約ができるという。

ここでは2020年までに年間500,000台の生産を目標としており、これまでの倍近い生産台数になるとマスクはいう。ちなみに2015年は全世界で55,000台を売りあげている。

現在、英国内ではモデルXの予約を既に受け付けている。予約に際して£4,000(73万円)が必要であり、デリバリーは2016年の終わりを予定している。製品版とほぼ同一のモデルXは11月のLAモーターショーで公開される見込みだ。

詳細価格もまだ明らかにはなっていないが、北米ではモデルSと近い価格になるとのこと。したがって、£50,000(909万円)〜£90,000(1,637万円)程度が予想される。

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