トヨタ・ランドクルーザー200ZX 第3回

公開 : 2015.12.22 20:50  更新 : 2021.01.28 18:18

text:笹本健次 (Kenji Sasamoto) photo:Masakatsu Sato (佐藤正勝)

 
11月29日

今日は、ワインディングで撮影の日である。例によって、甲府市郊外のゴルフ場の取り付け道路に向かう。元々山梨県は、山に囲まれていて、ワインディング・ロードも多いのだが、最近ではよほど山奥の林道にでも行かない限りラフなオフロードは少なくなり、このランクルのヘビーデューティな面を確認することはできない。今回は、舗装路のみに限り、このランクルの最も使われそうな状況での試乗に留めた。

ワインディングのタイトなコーナーでも、ロールこそ大きいものの意外にもかなりなスピードでクリアすることができ、ラック&ピニオンのステアリングの正確さも確認できた。

安全装備は、無論のことフルスペックで装着されている。このランクル200の車両価格は682万5600円だが、オプションが122万6880円分加算されているので、合計805万2480円となっている。オプションの大きな部分を占めるのは、T-Connectのナビシステムと、18スピーカーからなるサウンドシステムだ。確かに、サウンドに関しては、室内が静粛な分、音質の良さが生きてくる。

このランクル200は、世界的にみれば、競合相手の代表はレンジローバーだろう。最近の007のロードショーでレンジローバーの活躍シーンを見た方も多いと思うが、正に同様にドライブをできるのがこのクルマなのである。

11月30日

甲府から帰京して、すぐに給油する。総走行距離は、421km、消費したハイオク・ガソリンは68.60ℓで、平均燃費は6.13km/ℓとなった。かなり走り込んでのこの数値は、JC08燃費が6.7km/ℓであることを考えると、かなり良好である。

ランクルの世界は奥深く、冬の北海道で猟をするような人々にとっては、ウインチを積んだ70シリーズが必需品であり、また、アフリカの奥地や砂漠地帯などでも大いに役立っている。その一方で、USや、アラブなどの富豪にも、この200シリーズは愛用されている。無論、日本の東京でも優雅で便利なことはこの上ない。この事実こそが、ランクルの本質なのだ。

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