GMヨーロッパ、工場閉鎖の危機

公開 : 2012.02.21 10:00  更新 : 2017.06.01 00:54

オペル-ヴォクゾール・ディビジョンの巨大な損失のために、GMヨーロッパは、大きな人員削減と工場閉鎖に直面している。アメリカのアナリストは、4000人の人員削減が向こう2年の間に必要とされると予測している。とりわけオペルのボーフムの工場は閉鎖することを避けられないようだ。

GMヨーロッパは、2010年には1500億円の損失を、そして2011年には5.4億円の損失を計上した。新聞社によればアメリカの2人のアナリストは、オペル-ヴォクゾールの損失を防ぐためには、7.2億から9.2億円の費用が必要だとしている。GMのCEO、ダン・アカーソンによれば、2011年の最後の3ヶ月で、オペル-ヴォクゾールの販売は20%落ちたという。2012年も、ヨーロッパでのセールスはこのままの状態が続くことが予想されるため、GMとしては速い対応が望ましいとしている。

ニオンとの労使協議の後、具体的な「次の2ヶ月」の計画が出てくることになるが、アカーソンはGMヨーロッパの工場の縮小が現実的だとアナリストに話した。

事実、この1月もオペル-ヴォクゾールは20%も売上高を減らしており、EUでの販売が崩壊するのに対処するためには、工場の生産能力を減らすことが重要なポイントとなろう。

しかし、GMはボーフムの工場閉鎖反対という、ドイツの労働組合の強力な意見に直面することとなる。ヴォグゾールのエレスメア工場の閉鎖についても同様だ。

ヨーロッパでの設備稼働率を上げるためには、シボレー・モデルを生産することも考えられている。

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