ジャガーXF 35t Portfolio & XF 25t Prestige

公開 : 2016.04.04 23:55  更新 : 2017.05.29 18:37

  • ジャガーXF 35t Portfolio

■どんなクルマ?

ジャガーのミドルレンジ・サルーン、XFの新型が日本に上陸した。コンパクト系のXEと、フルサイズのXJの中間に位置するのがXFで、いわばメルセデスのEクラスBMWの5シリーズ、あるいはアウディのA6に相当する重要なポジションにあるモデルだ。

Sタイプの後継として先代XFがデビューしたのが2007年のことで、それから8年後の2015年に登場したのがこの2代目だ。ボディ・サイズが拡大されるのが近年のモデルチェンジの常だが、新型XFの場合、先代比で全長-10㎜、全幅+5㎜、全高-5㎜と、ほとんど大きくなっていないところに好感が持てる。

とはいえボディは全長4965×全幅1880×全高1455㎜というEセグメントとして充分なサイズで、ホイールベースも先代比+50㎜の2960㎜ある。それらの結果、リア・シートの居住空間が確実に広くなり、これも先代比でニー・ルーム+24㎜、レッグ・ルーム+15㎜、ヘッド・ルーム+27㎜を達成しているという。

スタイリングは明らかに、初代=先代XFによって形づくられた21世紀型ジャガー・サルーンの造形の延長線上にあるが、先代より一段とモダナイズされ、洗練されているのは実感できる。同様のスタイルを持つXEと比べると、全長が30cm近く長い分、より伸びやかに見えるには間違いない。

構造的な面における最大の特徴は、現行XJやXEと同じくボディにアルミ合金を多用していることで、新型XFの場合ボディのおよそ75%にアルミを用いて、先代XFに比べて最大190㎏の軽量化が図られたという。しかもボディの捩じり剛性はこれも先代比最大+28%を達成している。

サスペンションはフロントがダブル・ウィッシュボーン、リアがインテグラル・リンクを採用、と同時に50:50という好ましい前後重量配分を実現している。

パワー・ユニットは、2ℓ4気筒ターボ、3ℓV6スーパーチャージャーの2種類のガソリンに加えて、ジャガー・ランドローバーが自社開発したINGENIUM=インジニウム2ℓ4気筒ディーゼル・ターボを搭載。日本導入モデルは、いずれも8段ATを介して後輪を駆動する。

プライスは、ガソリン直4を積むベーシックなXF Pureの598万円から、V6搭載のスポーティ・モデル、XF Sの1105万円の範囲にある。そのなかから、試乗会初日はまずガソリン・エンジンの2台に試乗した。

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