ポルシェ、歴代モデルのためのタイヤを多数発売

2016.04.22





ポルシェAGは、歴代ポルシェ・モデルに合わせて適切にチューしたタイヤを発売すると発表した。この中には、ピレリと協力して発売されたタイヤも含まれている。

新開発のタイヤは、その外観とプロファイル・デザインを歴代のオリジナル・タイヤ同等にとどめ、走行特性に関しては、現代のタイヤのる基準性能を満たしている。

1959年モデルから2005年モデルについて、合計32種類のポルシェ推奨タイヤを用意し、対象モデルは356(BおよびC)、ボクスター(986)、911(Gモデル、964、993、および996)、ならびにトランスアクスル・モデルの924、928、944、968。クラシック・タイヤにも、ポルシェ専用タイヤであることを示す “N” の承認記号が表示される。

これらのタイヤは、単なる再販ではなく、オリジナルのデザインに現代のタイヤの走行特性を兼ね備え、1960年代から1990年代にかけてのプロファイルパターン、タイヤ寸法、および断面積比を維持。タイヤの内部構造は、現在のタイヤカーカス構造と同等とし、ラバーコンパウンドは、最新の技術に用いられる素材を含むことで、優れたグリップと良好な転がり抵抗値を両立した。

また、チューニングに関しては、元ラリー世界チャンピオンのヴァルター・ロールを担当者に迎えた。ロールは、「初期のタイヤの走行特性は、今日のものほど完全ではなく、バランスもとれていませんでした。しかし新世代のタイヤは、挑戦しがいのあるスポーツカーのドライビングスタイルに今まで以上に適合しています」とコメントしている。

1959年モデルから2006年モデルまでに限っても、ポルシェ推奨のサマータイヤは161種類、ウインタータイヤは131種類あり、クラシックタイヤのプログラムはそれら全てを対象とする。人気の高い最近のクラシックカー(モデル993および996)と過去10年に製造された現行モデル向けのプログラムを含めると、全てのモデルと現在発売されている全タイヤについて、推奨バリエーションの合計は2200に上る。

これらのタイヤと近年発売されたタイヤは、全てのポルシェセンターでオーダーが可能。なお、販売銘柄、サイズは国によって異なる場合がある。

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