アウディQ7 2.0TFSI クワトロ

公開 : 2016.04.28 23:50  更新 : 2017.05.29 18:14

■どんなクルマ?

アウディのSUV、Qシリーズの頂点に位置するQ7が2代目に。欧州では2015年にフル・モデルチェンジを受け、日本では2016年4月に発売された。新型の特徴をひとことでいうと、ボディ・サイズは少しコンパクトに、室内スペースは拡大。エンジンはダウンサイジングされて、2ℓ4気筒エンジン搭載モデルも設定されるとともに、出力が上がり燃費は下がった。これが現代化である。

Q7のラインナップは、2種類。3ℓV6(245kW、440Nm)搭載のQ7 3.0TFSIクワトロ(929万円)と、2ℓ4気筒(185kW、370Nm)の2.0TFSIクワトロ(804万円)が用意される。クワトロ・システムは通常フロント40%対リア60%の比率でトルク配分されるフルタイム4WDで、変速機は8段オートマチックが組み合わされる。

新型Q7は全長5070mmで、2006年に発売された初代より35mm縮小され、全幅は1970mmで15mm狭く、全高はほぼ同一の1735mmとなっている。乗員のためにあるていどスペース効率を確保しなくてならないいっぽう、燃費を考えて車体の軽量化がはかられている。アルニウムなどの軽量素材の活用で従来より最大300kgの減量に成功しているのだ。グランドピアノ1台ぶんと考えると、かなり軽くなっているのがわかる。

先代が発売された時、ニューリッチの時代と言われ、大型SUVがブームだった(いまは第二次ブームだ)。Q7は、クーペライクなプロファイルを特徴とするスタイリッシュなボディを特徴とし、大型エンジンと高性能なクワトロシステムによって、すぐに独自のポジションを築いた。高速での安定した走りと、高品質な作りは今回の2代目にも継承されつつ、ライバルたちと一線を画した特徴をちゃんと備えているのである。

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

アウディの人気画像