ボッシュのコネクテッドカー・コンセプト、HMIビジョン2021が日本初公開

2016.06.08

ボッシュは、近い将来実現するクルマのヒューマンインターフェース(HMI)を示したコンセプトカー、HMIビジョン2021を日本初公開した。

今年5月にワールドプレミアされたこのモデルは、未来の自動車のインテリアを提案したもので、自動運転だけでなく、移動中のテレビ会議接続などのコネクテッド・モビリティをデモンストレーションするコンセプトカーである。

エクステリアはファブリックでできており、車体内部からライティングすることにより、骨格状のフレームワークが浮かび上がる仕掛けになっている。

インテリアは、前面のワイドスクリーン、センターコンソールの縦長のタッチスクリーンが乗員を包み込み、あらゆる情報を柔軟に表示。車内の照明は、ドライバーの好みに合わせて色を変更できるだけでなく、安全機能としての役割も持ち合わせ、歩行者が横切るなどの危険が迫ったときには赤々と点滅し注意を促す。

今回の日本初公開にあわせ、運転モードから自動運転への切り替え、テレビ会議への接続といったデモンストレーションが実施された。

ドライバーが乗車して最初に行うのは指紋認証だ。これにより走行ルートやスクリーンの設定、車内照明がパーソナライズされるだけでなく、ドライバーの経験に応じた運転支援プログラムが起動する。

自動運転への切り替えは、両手の親指をステアリングの先端に3秒間押し付けることによって適用。運転操作をクルマに任せたドライバーは、スクリーンの前で手をはらうジェスチャーにより、様々な情報を呼び出すことが可能になる。この日は、クラウド経由で勤務先の同僚の出勤情報を確認しテレビ会議を設定。スクリーンに会議資料やメンバーの様子が映し出せれ、移動中でもオフィスと同じようにミーティングをすることができた。

タッチスクリーンは運転中でも確かな触感をフィードバックするハプティック・ディスプレイを採用。スクリーン表面は平滑にもかかわらず、ボタン操作するような振動を指先に伝える。

これ以外にも、車両メンテナンス情報のクラウド連携が実演された。クラウド上に蓄積された車両情報よりオイルやタイヤ交換のスケジューリングが連携され、オーナーが会社で働いている間に、クルマが自動運転でサービスステーションに向かい、メンテナスを済ませることが可能になる。

HMIビジョン2021は、一般公開の予定はないものの、東京都渋谷区のボッシュ本社ビル1階で、15日まで社内デモなどに利用される。同じフロアのボッシュ・カフェ1886からコンセプトカーの様子を見ることはできそうだ。


▶国内ニュース / ボッシュ、渋谷本社にcafé 1886 at Boschをオープン

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