アルファ・ロメオ初のSUV、ステルヴィオを公開

公開 : 2016.11.16 04:20  更新 : 2017.06.01 00:34

アルファ・ロメオ初のSUVモデル、ステルヴィオがロサンゼルス・モーターショーで公開された。

今回発表されたのはトップ・グレードとなるクワドリフォリオで、ジュリアと同様に510ps、61.2kg-mの2.9ℓV6ツインターボ・ユニットを搭載する。

ジュリアと異なるのは、ステルヴィオ・クワドリフォリオにはアルファ・ロメオのQ4システム、つまり4WDのみの設定であるということだ。この4WDシステムは通常はフロント50、リア50のトルク配分だが、最大リアに100%の駆動力を分配するというもの。また、トルク・ベクタリング・システムがリア・ホイールに組み込まれる。

トランスミッションは8速オートマティックで、レース・モードの場合、150ミリ秒でのシフト・チェンジを可能とする。シフト・チェンジは、ステアリングについたパドルで行うことができる。

ドライブ・モードは4つ。ダイナミック、ナチュラル、アドバンスド・エフィシェンシー、そしてレース・モードだ。

ブレーキは、カーボン・セラミックで、アルファ・インテグレート・ブレーキ・システムが採用される。このシステムはブレーキ・サーボと結合したスタリビリティ・コントロールで制動距離を短くするもの。

サスペンションは、フロントがダブル・ウィッシュボーン、リアが4.5リンクだ。アジャスタブル・ダンパーがこれに組み合わせられる。

このクワドロフォリオの下には、280ps、40.8kg-mの2.0ℓターボ・ユニットもラインアップされる。ヴェローチェというグレード・ネームになると思われるものだが、2.0ℓユニットのラインナップについては、ガソリン、ディーゼル共にアルファ・ロメオは明らかにしていない。

ステルヴィオは、アルファのモデナ・エンジニアリング・ファシリティで開発され、生産もイタリア国内だ。後からデビューが予定されているフィアットジープのミッドサイズのSUVとコンポーネンツやパーツを共用することになるが、エンジンはそれぞれのブランドによって異なることが判っている。

ボディ・サイズは、全長4680mm、全高1650mmで、全幅は何と2160mmもある。参考までにポルシェ・マカンは全長、全幅、全高が4699mm、1923mm、1624mmというサイズだ。

ボディ・パーツにはところどころカーボンファイバーが使用され、軽量化が成し遂げられているとアルファはコメントしている。クワドリフォリオは、カーボンファイバー製のサイド・スカートを持ち、よりアグレッシブなバンパーと広いホイールアーチを特徴とする。リア・スポイラーは、ブート・リッドに取り付けられており、単にスタイルをアップデートするだけでなく、空力的にも有用だという。また、インタークーラー甩ベントがクワドリフォリオには付けられる。

価格は標準的なモデルが£40,000(550万円)から、クワドリフォリオは£65,000(890万円)からとなる模様。ショールームに並べられるのは、来年の夏頃となる予定。

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