フィアット500からアウディR8まで 世界を変えた(とAUTOCARが思う)5台

公開 : 2017.02.11 10:54  更新 : 2017.06.01 00:30

自動車は、世界を変えた。自動車のおかげで、遠い目的地まで歩く必要がなくなった。自動車はひとびとに自由を与えた。そして、たんなる道具の域をこえ、ひとびとに快楽さえ与えるようになった。世界を変えた(とAUTOCARが思っている)5台を見ていこう。かなり ‘英国びいき’ の記事ですが、あしからず。

フィアット500 – 1957年


フィアット500にミニがつづいた。小型車の革命が起こった。このときに培った小型車の知恵は、いまの小型車にも活きている。

小さくて安い。それだけだったら、今なお人気ではないだろう。イタリア人がすばらしいのは、これにアイコン的シェイプを与えたこと。

主任技術者はダンテ・ジアコーサ。たったのふたつしかないシリンダーをもつエンジンは、フェラーリF1のエンジンを設計したアウレリオ・ランプレディが生みだした。

細い道を元気に走るフィアット500を見るたびに、これを超えるクルマはまだ出ていないなと思うのだ。

レンジローバー – 1970年


うんちく好きのひとは「レンジローバーは最初のラグジュアリーSUVではないんだよ」と言うかもしれない。もっとうんちく好きのひとは「ジープラングラーこそ最初のラグジュアリーSUVだよ」と言い放つかもしれない。

そんなひとは無視しよう。

われわれ英国人に言わせてみれば「多くのひとに影響を与えたSUVこそ、レンジローバーなのだ」ということになる。

もっと言おうか。

レンジローバーは、ぬかるみ、雪、砂漠を走れるだけにあらず。乗員に不快な思いをさせないのだ。

うんちく好きよりもっとタチが悪いひとを知っている。それは自国のクルマを贔屓しまくるひとたちだ。そう、われわれのことだ。

ただしレンジローバーは、贔屓目なしに優れたクルマであることもまた事実である。


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