キア・シード

公開 : 2012.03.07 14:09  更新 : 2021.03.05 21:39

第2世代となるキア・シードは、5ドア・ハッチバックとエステートの2つのボディ・スタイルを持って、ジュネーブ・モーターショーで発表された。この新しいシードは7月1日にハッチバックが、そしてスポーツワゴンが10月に英国で販売が開始される予定だ。また、200bhpと噂される3ドアのホットハッチは、2013年3月頃に登場する予定だ。

前モデルに比べて、より長く、より低いプロポーションが与えられ、スポーティな雰囲気が醸し出されている。具体的には、全長は50mm長く4310mmに、そして車高は10mm低い1470mmになった。

プラットフォームは全くの新作ではあるが、そのホイールベースは2650mmと変わりない。

全長が長くなったことで、前席ではヘッドスペースが12mm、レッグルームが21mm広くなった。また、後席でもショルダールームが5mm大きくなっている。荷室スペースも旧モデルよりも40リッター広い380リッターとなっている。全幅は10mm狭くなっているものの、トレッドはフロントが17mm、リアが32mm広げられている。

フロント・ウインドーの傾斜を浅くし、エンジン・ベイとフロア中央をスムーズにし、さらにリア・スポイラーを付けたことによって、空気抵抗は0.30という値となっている。燃料消費は平均で4%向上しているという。

エンジンは89bhpから133bhpまで5つのラインナップを揃える。英国市場にどのエンジンを投入するかは決定していないが、ディーゼル・エンジンのトップが加えられることは想像に容易だ。

1.6リッターの可変ターボ。最も人気のある選択だろう。このエンジンは126bhpと26.6kg-mのパワー、トルクを出力し、6速マニュアルまたはオートマティックと組み合わせられ、0-100km/h加速11秒以下というパフォーマンスをマークする。燃費は24.4km/l、Co2排出量も97g/kmを達成している。

最もパワフルなのは1.6リッターのガソリンで、133bhp、16.9kg-mという値。0-100km/hは9.9秒だ。燃費は17.2km/l、Co2排出量は119g/kmである。

全てのエンジンは、マニュアルまたはオートマティックの6速と組み合わせられる。また、1.6のGDIでは、デュアル・クラッチを選ぶことも可能だ。

ヨーロッパで販売される他のキア・モデルと同様、新しいシードには、スタート・ストップ・システムや低抵抗タイヤ、オルタネーター・マネジメント・システムを含むエコ・ダイナミクスが採用されている。

キアはスムーズな乗り心と進化したハンドリングを約束している。それは、サブフレームにマウントされた、フロントがマクファーソン、リアがマルチリンクという独立サスペンションによってもたらされる。

シードのボディシェルは、全モデルよりも45%固められている。キアのエンジニアは、ダンパー、スプリングのチューニングはもとより、多数の小変更を施すことによって、乗り心地の向上やNVHの改良ができたという。

オプションのフレックス・ステア・システムは、ドライビング・ダイナミクスの向上に大きく寄与する。このシステムは、コンフォート、ノーマル、そしてスポーツの3つのモードを持つ。モードによって、ステアリング・アシスタントのレベルと、フィードバックの重さがコントロールされる。

まずは5ドア・ハッチバックが、ヨーロッパでは今年の第二四半期から販売が開始され、エステートがそれに続く。製造は、スロバキアのジーナ工場で生産されることとなる。

キアのマネージング・ディレクター、マイケル・コールは、新しいシードに期待しているとコメントしている。英国でのセールスは29%の伸びを計画しているが、それにはこのシードが果たす役目は大きい。英国では既にルノーを抜いて8番目のメーカーとなった。

「今年の目標は、常にトップ10にいることを確立することだ。昨年、ピカント、リオ、オプティマをリリースし、今年はシードの販売を開始する。7年保証が魅力的なのはもちろん、デザインとクオリティも魅力に感じて欲しい。」

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