プジョー508 2.0HDi ハイブリッド4 RXH

公開 : 2012.03.09 13:21  更新 : 2017.05.29 19:01

■どんなクルマ?

プジョーは33,7000ポンド(434万円)で、508RXHハイブリッド・エステート・クロスオーバーを発売する準備ができている。そして、新しい508RXHは、確実に英国のビジネスユーザーの新しいお気に入りになる可能性がある1台だ。

プジョーは、5月に販売されるこの508RXHのユーザーの90%が法人であると予想している。というのも、社用車の税法は、年間1,600ポンド(20万円)のコストが所有者にかけられるが、フォード・モンデオ・エステートと同程度のパワーとパフォーマンスを持つモデルであれば、更に3,400ポンド(44万円)が掛かるのだ。ところが、RXHのディーゼル・ハイブリッド4システムであれば、プラスのコストが掛からないのである。

フロント・アクスルを動かす161bhpのディーゼル・エンジンと、リア・アクスルに取り付けられた37bhpのディーゼル・エンジンは、公認の値でCo2排出量107g/kmという数値をマークするため、現物給与税も他の通常のモデルよりもかなり低いものとなるのだ。

■どんな感じ?

しかし、ハイブリッド4システムのすべてが良い知らせというわけではない。われわれは3008に搭載された同じパワーユニットをテストしたが、反応が鈍い6速マニュアル・ギアボックスによって、実際には公表された燃費をマークすることはできなかったことに失望を感じた。確かに従来のディーゼルよりは燃費はいいのだが…。

とはいうものの、508RXHの4WDは「ソフトな道」では非常に良くトラクションを発揮する。50mm上げられた車高と、ワイドになったトレッドによって、凸凹な道や雪道や泥道を軽々と乗り越えるパフォーマンスを持つ。

しかし、ギアボックスには腹立たしいことに躊躇が感じられるままだ。特にノーマルの197bhpを発揮するディーゼル・エンジンと同じように活発に加速しようとするともたつくのだ。これは、スポーツ・モードを選択してディーゼル・エンジンと電気モーターを直結するか、キックダウンする前に強制的に左手のコラム・パドルでローギアを選択すれば解決することができるが、完璧ではない。

車高が上げられたにもかかわらず、コーナリングは乱れがなく正確だ。但し、フランスで試しただけなので、スプリング・レートは英国では問題があるかもしれない。英国の轍だらけの道でテストしなければならない1台だ。

とはいうものの、このクルマの税制にひかれて購入する会社にとっては、あまり関係ないことかもしれない。

(スティーブ・クロプリー)

プジョー508 2.0 HDi ハイブリッド4 RXH

価格 33,695ポンド(434万円)
最高速度 212m/h
0-100km/h加速 8.8秒
燃費 24.4km/l
Co2排出量 107g/km
乾燥重量 1525kg
エンジン 4気筒1977ccターボ・ディーゼル+電気モーター
最高出力 161bhp+36bhp
最大トルク 20.5kg-m+15.3kg-m
ギアボックス 6速自動マニュアル

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