マツダMX-5ロードスター・クーペ・スポーツ・テック・ナビ

公開 : 2013.03.14 16:49  更新 : 2017.05.29 19:13

■どんなクルマ?

マツダが、MX-5にテコ入れをする時点で、何故パワー・アップを考えなかったか不思議だ。6ヶ月前、われわれの前に200bhpのエンジンを搭載したGTを発表したが、しかし、それは現実のものとはならなかった。また、今年、2013年に新しい4代目のMX-5がデビューするのではという噂もかつて存在した。それは、より小さいターボチャージャー付きエンジンが搭載されるというものであった。しかし、その”SkyActiv MX-5″の線も消えてしまった。

従って、2006年にデビューした3代目MX-5については、しばらくの間、大きな変化はないようである。その代わり、そのライフサイクルの延命を計るため、2、3の特長ある装備をMX-5にもたらした。

■どんな感じ?

新しいMX-5には、ニュー・デザインのグリルとパンパー、そしてチン・スポイラーが与えられ、5.8インチのタッチスクリーンを持つインフォテーメント・システムが装備された。そのインフォテーメント・システムは古くさいTomTom製だが、それでもMX-5にとっては最初のビルトインされたナビゲーション・システムが与えられたモデルだ。その価格は600ポンド(8.6万円高)となっている。

エンジンは158bhpの2.0ℓで、6速のマニュアル・ギアボックスが組み合わせられる。雑音の多い4気筒エンジンではあるが、よりレスポンスを向上させる目的で改良されたスロットルは、右足の反応に非常に素直だ。エンスージァスティックなドライバーの入力に反応してくれるため、多くのバイヤーにとっては非常に魅力的なユニットであることは間違いない。リア・ドライブのダイナミックなドライビングが愉しめるが、限界付近の挙動も従順で滑らかだ。

前後荷重の変化に併せて改良されたブレーキや、直感的なバランスのとれたシャシーは、今なお魅力的であることに変わりない。

■「買い」か?

改良が施されているとはいえ、その古くなった第3世代のMX-5は、あきらかにそのドライビング・クオリティに限界がきている。しかし、そのキャラクターは今でも魅力的である。マツダが新しいMX-5のダウンサイジングを実行する前に、このクルマを手に入れておくというのも一計かもしれない。

(ニック・カケット)

マツダMX-5ロードスター・クーペ・スポーツ・テック・ナビ

価格 23,295ポンド(333万円)
最高速度 219km/h
0-100km/h加速 7.9秒
燃費 12.8km/ℓ
CO2排出量 181g/km
乾燥重量 1248kg
エンジン 直列4気筒1999cc
最高出力 158bhp/7000rpm
最大トルク 19.1kg-m/5000rpm
ギアボックス 6速マニュアル

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