メルセデス・ベンツSクラスの室内を公開

公開 : 2013.04.11 12:06  更新 : 2017.06.01 01:51

W222というコードネームで開発されている新しいメルセデス・ベンツSクラスの室内が公開された。このインテリアは、リア・パッセンジャーを重視して造られたものであり、メルセデスのボスが”贅沢の本質”と呼ぶところのものだ。また、カスタマー・リサーチのボス、ゲッツ・ラナーによれば”エネルギッシュな快適さ”をビジョンにいれてデザインされたという。

ダッシュボード
2つの12.3インチTFT液晶スクリーンで構成される。左がスピード・メーター、レブカウンター、右がコントロール・スクリーン、マルチメディア、衛星ナビを表示する。周囲の照明はそれぞれ独立して調整が可能。

ステアリング・ホイール
独自の2スポーク・デザインが採用される。他のラグジュアリー・モデル同様、ヒーテド機能を持つ。また、Sクラスにはヒーテド・アームレストもオプションとして装備される。

エアコン
サーモトロニックと呼ばれるエアコンディショナーは、汚染された大気が問題となっている中国市場にも対応できるような性能を持つ。具体的には、純粋なチリを取り除くものと、活性炭によるものという、2つの複合フィルターを持つ。また、空気をイオン化することによってウイルスと菌を取り除く仕組みも採用されている。

ダッシュ・ディテール
北イタリアのコモにあるデザイン・スタジオで開発されたもの。

ドアパネル
インテリアで唯一使われるプラスティックが、ドア・リリースの裏側のパネルだけだ。他は、すべて、ウッド、レザー、アルミニウムが使われる。

シートスイッチ
レザー・トリムにフィットするようにシート・コントロールが取り付けられる。レザー・エッジングされたスピーカー・トリムにはブルメスターのハイファイが取り付けられる。

リア・インテリア
ロング・ホイールベース・モデルは左右独立してリクライニングができるエグゼクティブ・シートを持つ。左側のリア・シートは最大43.5度まで倒すことが可能。また、ショファー・パッケージでは、フロント・シートが前方に移動することができる。また、エグゼクティブ・パッケージは、2本のボトルを冷暖できるセントラル・チラーを持つビジネス・センターが取り付けられる。

フル・インテリア
そのスペースは、現行Sクラスよりも僅かではあるが拡大されている。シート・ベルトをする際に電気的に上がるシート・ベルト・ホルスターを持ち、リア・シートのシート・ベルトにもエア・バッグが付く。更に、リア・リクライング・シートにもエア・バッグが付く。

シート
新たな鉄素材とプラスティックの採用により、フロント・シートは20kgの軽量化に成功している。コンフォート・パッケージではホット・ストーン・マッサージ機能が付けられている。メルセデスはEクラスおよびSクラスのシートは社内で製作している。現在のEクラスでは300,000通りのシート・スペックが用意されているが、Sクラスはそれ以上となる。

サウンド・システム
ブルメスターのハイファイが取り付けられる。24スピーカー、1540Wでだ。

構造
Sクラス・キャビン内部に入る騒音を減らすための工夫がされている。捻り剛性は14%アップされ、垂直方向の剛性は17%アップされている。ドライブトレーンのノイズ、バイブレーションなどを減らすために、フロント・シャシーは鍛造のアルミニウム製となる。

香り
Sクラスは、ビルトイン・スプレーがオプションとして採り入れられ、キャビンに香りを送り出す。3,000ポンド(45万円)のオプションで、その香りは香水のスペシャリスト、マルク・ヴォン・エンデと共同で開発されたもので5種類から選ぶことができる。7000マイル(11260km)毎に交換が必要で、補充には45ポンド(7000円)が必要となる。

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