キア・シード 1.6GDI 4 DCT

公開 : 2012.05.25 10:00  更新 : 2021.03.05 21:39

■どんなクルマ?

理論的にはデュアル・クラッチは最も洗練されたシステムであり、キアの最も洗練されたクルマに付けられるべきものだ。しかし、それは実行される前に葬られてきた経緯がある。

そして、1.6リッターのDCTモデル以外にデュアル・クラッチを望むことができないことにも失望するだろう。デュアル・クラッチは、DCTモデル以外には装備されないのだ。

■どんな感じ?

もしフォルクスワーゲン・ゴルフのデュアル・クラッチ・モデルであれば、パフォーマンスには影響を与えずに、燃費を向上させCO2排出量を削減することが可能だ。しかし、DCTは0-100km/h加速が0.5秒おそくなり、燃費は0.9km/l悪くなり、CO2排出量も0.5g/km悪くなるのだ。

ギアボックス自体の働きは悪くはない。マニュアル・モードであれば、シフトはクイックでスムーズだ。オートマティック・モードであっても、同様に高い水準を見せる。

しかし、より速く走ろうとするのであれば、その高いギア・レシオのためデュアル・クラッチは高い回転をキープすることとなる。これが低回転から太いトルクを発生するディーゼル・エンジンであれば、もっと回転を抑えて上手く走れただろうに。

■「買い」か?

このデュアル・クラッチに4桁のポンドを払うかどうかと尋ねられたら、そのメリットは否定しなくてはならない。デュアル・クラッチのシードは、現実的にもう少しアピールするポイントを持たねばならないだろう。

(アンドリュー・フランケル)

キア・シード 1.6GDI 4 DCT

価格 20,500ポンド(256万円)
最高速度 194km/h
0-100km/h加速 10.4秒
燃費 16.4km/l
Co2排出量 140g/km
乾燥重量 1193kg
エンジン 4気筒1591ccガソリン
最高出力 133bhp/6300rpm
最大トルク 16.0kg-m/4850rpm
ギアボックス 6速デュアル・クラッチ

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