ベントレー最速580psのコンティネンタルGT3R発表

公開 : 2014.06.27 22:30  更新 : 2017.06.01 02:12

パフォーマンス重視のベントレーの最速モデル、コンティネンタルGT3Rがグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの会場で発表された。限定300台の予定で、今年末からデリバリーが始まる予定だ。

このGT3Rは2シーター・モデルで、4.0ℓツインターボV8ユニットのリチューンされたバージョンを搭載する。そのパワーは580ps、トルクは1700rpmから71.3kg-mを発揮する。更に通常のコンティネンタルGT V8に対してその重量は100kgほど軽量化されているのも特徴だ。ギアボックスは8速のZF製オートマティックで、通常のモデルよりもショートなギアリングが与えられている。

パフォーマンスは0-96km/h加速が3.6秒だとベントレーは発表している。

エンジンのエグゾースト・システムは新設計のチタン製で、通常のものよりも7kg軽く、独特のバリトン・サウンドを奏でるという。電子スタビリティ・コントロールが調整されたパワー・トレインは、4WDシステムと組み合わせられる。

ドライビング・モードはより勇ましい走行を可能とするスポーツ・モードが用意され、これをパドル・シフトで駆ることとなる。ベントレーは、このGT3Rをこれまでで最もダイナミックでシャープなベントレーであるとしている。

サスペンション・デザインは通常のモデルと変りないが、そのエア・スプリングとダンパーはコンティネンタルGT V8から更に発展したものとなっている。また、組み合わせられるホイールは、鍛造の21インチ・アルミとなる。

ブレーキはフロントがφ420の8ピストン、リアがφ365で、素材はカーボン・シリコンだ。

エンジニアリング担当取締役のルドルフ・フレッチェは、「リラックスしたグランド・ツアラーとしての味わいを持ちながらも、一旦スポーツ・モードを選択すればスーパーカーのようなドライビングが味わえる。」と語っている。

インテリアも劇的に変化している。まず、2シーターとなり、本来リア・シートがあるべき場所は荷物用のベンチとなる。黒いベルーガ・レザーとダイヤモンド・キルト風のアルカンタラで造られるスポーツ・シートも新設計だ。また、同じ素材の組み合わせは、ステアリング・ホイールとシフトにも使用される。

カーボンファイバーが、センターコンソール、フェイシア・パネル、ドア・ケースに使用され、GT3Rのバッジがセンター・コンソール、パッセンジャー側のフェイシア、そしてシル・スレッドプレートに付けられる。

外観は、カーボンファイバー製のフロント・スピリッターとリア・スポイラー、そして2つのボンネットのベントが特徴だ。また、全300台はすべてグレーサー・ホワイトに、グリーンのアクセントの入ったボディ・カラーにペイントされる。フロントライト・ベゼル、ラジエーター・シェル、グリル、ウインドーまわりはグロス・ブラックだ。

新しいベントレーのボス、ウルフガング・デュルハイマーも、「GT3Rがこれまででもっとも豪華なサーキット生まれのグランド・ツーリングカーであり、パフォーマンスと贅沢さを持ち合わせたモデルである。」と語っている。

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