ポルシェ・カイエンS E-ハイブリッド

公開 : 2014.10.25 23:40  更新 : 2017.05.29 19:04

■どんなクルマ?

現時点では、£652,849(1億1,332万円)と、手頃というには差支えのある918を含む3台のプラグ-イン・ハイブリッド版ポルシェが用意されている。もう1台はパナメーラ。そしてもう1台は今回テストする新型のカイエンS E-ハイブリッドで、このモデルは先代のプレーン・ハイブリッド版の後継車種という立ち位置になる。

しきりとハイブリッドを推してくるポルシェがどのような最新モデルを市場に投入したのかを早速見ていこう。

スタイリングの変更に加えて、経済性を意識したコースティング機能や、(僅かな速度でも躊躇わずにエンジンを切る)ストップ-スタート・システム、ローンチ-コントロール・システム(スポーツ・クロノ・パックのみ)がこのモデルの特徴。

またサスペンションのジオメトリーにも変更が加えられ、スチール-スプリングとエアサスの両方ともに、コンフォートとスポーツ・モードの棲み分けがより明確になった。もっと細かいところを見ていけば、リア・シートの座り心地がさらに良くなり、ヒーテッド・スクリーンにも改良が加えられた。

なぁんだ、細かいところしか変わっていないのか、と侮るなかれ。心臓部分は大幅に進化している。先代のニッケル水素バッテリーに比べると、このモデルから採用されたリチウム-イオン・パックは約6倍ものエネルギーを蓄えることが可能になった。

電力のみの航続可能距離は2.6km程度の進化しかないけれど、出力は47psから95psへと一気に倍近くになった。ポルシェのエンジニアが ’大幅な進化’ と声高に主張するほどのものではないが、それでも着実な進歩だと言えよう。

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