スバル・フォレスター 2.0XT アイサイト

公開 : 2012.11.26 19:04  更新 : 2017.05.29 18:42

新型とはいえツルシの素ノーマル状態なので、たとえば前後アクスルの単体(というかアセンブリー?)の展示物を見ても俺なんかは別にどーってことなし。でも技術者に話をきいたら、出てきた出てきた。アソコにココにソコにその他いっぱい。やってるのである。

クルマが走る中でチカラを受けて、簡単にたわんではいけないところ。A方向からのチカラに対してはしっかり踏ん張りながらB方向からのチカラを柔らかくいなし、さらにC方向には正確に動かないといけないところ。形状を工夫しての剛性アップ。板厚アップ。取付スパンの拡大。それと、車体モノコックの要所要所のガッチリ化。

大事なのは、運転してみて、それらモロモロが「たしかに効いてるな」と思えたこと。新型フォレスター、走りや乗り心地のクオリティの高い低いに関わる部分のクルマの骨格がしっかりしている。まずはそこに「オッ!!」となった。

手元からラックへと伸びるシャフトが見えるかのような、スキッとした舵感。ロールをしっかり抑えながら、タイヤへの入力をダイレクトにダンパーに伝えるアシ。ズブッと沈まずフラットな乗り心地。手応えやクルマの動きが、なんというかすごく単純。シンプル。途中に“グニャッ”とか“ングッ”とかがない。で、非常に気持ちいい。ありがたーいズッシリ感は別になかったけれど、そういう意味でこれ、似ている。ナニにかというと、フリーランダー2に。

ターボのDITの次に、自然吸気エンジン搭載車も試乗。動力性能はこっちで十分。CVTどっちもイヤでなし(CVTにしてはかなり)。でも、ン?! さっきのほうが、同じ道なのに突然舗装がよくなったかのような感じがあったなあ。スキッと。較べると、こっちはフツー。乗り心地が。

教えて技術の人。ターボとNA、車体やアシでナンか違うんスか? 「まずはこの、リヤのサブフレームの倒れ込みを抑制する……」。あそれ、たしかに効いてたっぽいけどそれじゃないです俺が知りたいのはたぶん。「じゃあ、ダンパーが……」。ほう。「かくかくしかじか」。そ、それです!!

結論
近年出たスバル車中たぶんナンバーワン。原価の都合でNA車には「とてもつけられない」ターボ車用ダンパーはオイルが専用品。ピストンのシールも違う。減衰力設定云々の前に素性がちょっと別モノ。サプライヤーはショーワ。

(文・森 慶太 写真・花村英典)

スバル・フォレスター 2.0XT アイサイト

価格 293.685万円
0-100km/h na
最高速度 na
公称燃費(JC08) 13.2km/ℓ
CO₂排出量 na
車両重量 1590kg
エンジン形式 F4DOHCターボ, 1998cc
エンジン配置 フロント縦置き
駆動方式 4輪駆動
最高出力 280ps/5700rpm
最大最大トルク 35.7kg-m/2000-5600rpm
馬力荷重比 176ps/t
比出力 140ps/ℓ
圧縮比 10.6:1
変速機 CVT
全長 4595mm
全幅 1795mm
全高 1695mm
ホイールベース 2640mm
燃料タンク容量 60ℓ
荷室容量 na
サスペンション (前)マクファーソン・ストラット
(後)ダブルウィッシュボーン
ブレーキ (前)Vディスク
(後)Vディスク
タイヤ 225/55R18

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