【最高峰の称号「AMR」】アストン マーティンDB11 AMRに試乗 AMRの洗練されたドライバビリティ

2019.12.20

AUTOCAR JAPAN sponsored by Aston Martin
text:Takuo Yoshida(吉田拓生)
photo:Satoshi Kamimura(神村 聖)

もくじ

AMR、限界レベルの解像度
高貴なハンドリングカー、かく誕生し
ふつうでは満足しない人のための1台

AMR、限界レベルの解像度

白いボディの表面をチェックしても、どこにも車名は見つからない。

アストン マーティンのワークス・レーシング部門の頭文字であるAMRの文字は、室内を覗き込むとようやくヘッドレストに発見できる。

イギリス人らしいアンダーステートメントの精神なのだろう。

アストン マーティンの各モデルの最上級グレードに与えられるというAMRの称号。それをアストン自身はBMWのMのような存在であると説明している。

だがDB11 AMRのほどよくタイトなドライバーズシートに収まりV12エンジンを始動させても、極端な何かを感じることはできない。

ステアリング裏のパドルを引き込み走りはじめても、おおよそタウンスピードではDB11 AMRの本質を窺い知ることはできないのである。

走りはじめてしばらくすると、車体が硬くなっていると感じた。余計な振動、ノイズの類が抑え込まれているのだ。

さらにペースを上げていくと、フロントタイヤの感触が妙に生々しく、ダイレクトに伝わってくるのがわかる。

静かなボディと感度を高めたアシ。DB11 AMRの正体は、実用レベルの限界まで解像度が上げられたDB11といったところか。

だが心に留めておくべきは、素のBMWの性能を大幅に増強してM3を仕立てるのと違い、アストンは素のグレードでも充分にスポーティであるという事実だろう。

その違いはアストンらしく、控えめなものなのだ。