走る昭和の応接間? Y30セド・ブロアムVIPを徹底修理!
オートクラフトの野田です。
今回は昭和61年式のY30型ニッサン・セドリック・ブロアムVIP(リアガーニッシュはグロリアだけど、パーツがなくて仕方なくとオーナー様談)の修理事例です。若い時買えなかった車が忘れられず、30年後の今、程度のよい車両を探しまくり入手した系のオーナー様。そのオーナー様は職業ドライバーでフーガを乗ってらっしゃいます。これはもう常ともいえますが、皆さんが頼りにするメーカー系販売店がこのようなオーナー様の期待に応えてくれないので、私共のところに来ていただけるようになるのです。で、その要望がすごかったんですね〜。
「エアコン不調、風が出なくなる」
「光るフードマスコットが点かない、部品は製廃」
「フロントフェンダー先端の光る部分が暗い」
「右フロントドアのインナオープナーハンドルの感触がおかしい」
「純正オーディオ、空調パネルのイルミネーションの一部が暗い」
「スピーカーの音が割れる、純正デッキはそのまま使用したい」
「レースのシートカバー新調したい」
きました、きました、これはディーラー様でなくても難問すぎます。でもこの個体、本当に状態がすばらしい、またオーナー様もすばらしい、こちらもなんとか力になりたくなってきました。で、で、で、悪戦苦闘しましたが、なんとかすべての問題をクリアしました。もうクルマの修理屋の領域ではありませんですほんとに(汗)。
あらためてこの車両を眺めてみると、どの輸入車にも似ていないこれぞ昭和のメイドインジャパン。超個性的だ、すごいぞ、イギリスに持っていったらどう思われるのかなぁ、とかね。乗ってもこれがいいんですよ。
状態がいいと当時メーカーがお金かけて作ってる感がひしひし伝わってきます。室内の雰囲気も輸入車には無いですよね、この落ち着く感じ。うーんなんだろう、昔から知ってる雰囲気、うーんなんだろう、、、、、、でわかりました。
実家の応接間に似ているんですね(笑)
図面を引かず大工さんが建てる田舎のおうちの応接間、もう掃除する気を失せさせる程の絨毯やらラグやら敷きまくり、かあちゃんの思いつきな手芸教室でつくったクッションの山、コーディネイトへったくれもない頂きもの膝かけ、毛布の類がソファに、、、、、なんとなく想像していただけますか? そこに家具調オーディオ、ガラスのテーブル、ガラスのデカイ灰皿、子供の頃の記憶は残りますね。だからなのか、落ち着くんですよこのY30のフカフカのシート、レースのシートカバーにクッションといい。
今回のハイライトは、空調パネル+純正オーディオパネルのイルミネーションでした。これにはこだわりました、がんばりました。というわけで同じ仕事ください(笑)。
画像ではわかりずらいですが、カセットデッキ部の光度が少し足りません。ですがこれが限界です。もう電球の種類が違う違う。なんでこんなに違える必要があったのか? こんな設計にどうして上司はOKのハンコを押したのか。しみじみ昭和はいい時代だったなぁと思います。
日本車らしい日本車、Y30ブロアムVIPの修理後感想ニュースでした。