BEN AUTOの馬場です。

こちらのロータス・ヨーロッパTCは、オーナー様のご希望で最近手を加えた1台。なんとクラッチペダルを踏まずに運転できる2ペダル仕様になっています。腰を悪くされてしまったオーナー様が『クラッチを踏むのがつらいのでどうにかできないだろうか』と相談を持ちかけられたのが始まりでした。

試行錯誤の末完成したこのクルマ。発進するにはシフトレバーのスイッチを押すとクラッチが切れるのでギアをローに。そしてアクセルを開けていくとごく自然に半クラで繋いでくれます。クラッチミートのタイミングはエンジン回転数と速度からコンピュータが計算してコントロールするのでギクシャク感は皆無!。微妙なタイミングも手もとで微調整もできるので、渋滞からワインディングまでストレスフリーに乗れてしまいます。

こう書くとカンタンなように思えてしまいますが、電子制御のない旧いクルマで車両側の改造を最小限に抑えたシンプルな仕掛けでコレを実現するのはかなり大変でした。しかしこれでまた多くの方にヒストリックカーを愉しんでいただけるのではと期待しております。