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たかが燃料フィルターと思われがちですが

セカンドモータースの田村です。

今日は燃料フィルターのお話です。近ごろ、燃料フィルターの不具合が立て続きました。まあ、どの車両も古いKジェトロの240ですが・・・

燃料フィルターはメーカーの推奨交換時期があります。古いボルボだと10万km程度の交換が目安となりますが、走行距離だけでなくある程度の年数でも交換が必要な時も有ります。特に古い240等で金属製のガソリンタンクの場合、ガソリンタンク内に水が貯まると錆が発生して、その錆びた水の影響でタンク内やライン、フィルター、フューエル・ディスビ等を侵食することが有ります。

今回の245は、アイドリングは正常、ただ冷間時の吹け上がりが著しく悪く、暖気後はやや正常に戻ると言う症状でした。当社ベテランスタッフがチェックすると、ラインプレッシャー(燃圧)は正常なのに、コントロールプレッシャーが高く、結局コントロールプレッシャーレギュレーターが詰まった不具合でした。

タンク内を覗いて見ると水分が多く、フィルター内も水で一杯でした。このような状態では、良い燃料がエンジンに供給されずにエンジン不調となります。たかだか燃料フィルターですが、されど燃料フィルターです。240にお乗りの方は特に注意が必要です。(940以降は樹脂製のタンクで錆に関しては心配ありませんが、水が溜まるのは変わりません)今回はタンク内の水を抜いて、フィルター交換、ライン洗浄等を施して作業完了です。

左の写真は今回の修理でフィルターから出てきた燃料、右の方は別の車ですが、こちらもフィルターからは綺麗ではないガソリンが・・・