アルファ156オールペイントのBefore・After
レッドポイントの赤座です。
アルファロメオ156はデザイン、フィーリング共に魅力的で、色褪せることの無い名車です。しかしながら残念なことに、ボディの塗装は色褪せている事が多いです。ご存知の通り、その被害が最も大きいのがブランドイメージを象徴する赤色。
今回は、走行距離が20万キロを迎えた156TIを完全リフレッシュしましたのでご紹介させていただきます。
塗装前の状態・・・ありがちな姿です。色が抜けクリヤーが浮き、海外の塗装がいかに日本の気候に合っていないか、というありさまです。こうなると、愛情が薄れてしまい買い換えるという結論に至る方も多いとは思いますが、ここを乗り越える魅力を持つのが156なのです。紫外線に照らされる時間が長いほど、劣化も進んでいます。
剥離の必要な箇所は、がっつりと下地処理を行います。塗装の侵された箇所は、この下地処理が非常に大切です。手間も、時間も掛かる作業ですが、10年後も美しく有り続けるため妥協できません。このような作業には工期が非常に沢山必要となります。今回の156はお預りから完成納車まで、約3ヶ月となりました。夏の終わりにお預りし、納車は真冬ですので、その間のお客様の待ち遠しい気持ちを察すると、私達も気が焦ってしまいます。こればっかりはあせっても仕方ないですね。
長期的な作業の末、見事に輝きを取り戻した156TIをご覧下さい。深みのある鮮やかなアルファレッドが年式・走行距離を感じさせぬ見事なオーラを放っています。今回は、鮮やかなレッドを引き締めるべく、顔廻りにカスタム要素も盛り込みました。フロントグリルはマットブラックとカーボンラッピングで飾り、ヘッドライトは表面を磨き込み透明度を上げた後にライト専用フィルムのライトスモークをラッピングしました。ドアピラー部は、純正のつや消しシートの交換ではなく、ここもさりげなくカーボンシートで純正との違いをアピール。
この156はきっとこの先も末永く愛される事でしょう。ご依頼をありがとうございました。
ビシッと全塗装を! とのリクエストお待ちしています。