アルファロメオ1300ジュニア・ザガート修理レポート その1
オートクラフトの野田です。
今回はアルファロメオ・ジュニア・ザガート1300の修理レポートをお送り致します。
このオーナー様も研究熱心なタイプと想像出来、いろいろお調べになって、それぞれの専門工場に愛車を仕上げられてる様子。その一環として、配線はオートクラフトということで、その作業させていただきました。私共の行った箇所の作動確認は当然行いましたが、その他の箇所には関わらずモードでの仕事でした。
その後、数ヶ月して末端電気製品の交換で入庫となり、「ついでにと言っては何ですが、キャブレターの調整お願い出来たら御願いします」とのご要望をいただき、快諾しました。
そしてこの車両を初めて真面目に試運転してみると、いろいろ気になることが、、、、。
1.車両の空走時が重たい、ブレーキの引きずりは無いのに。
2.走っても水温が60℃位にしか上がらない、これではキャブレター調整出来ない。
これらを説明すると、ホイルアライメントに関しては、〇〇〇にて調整してもらってる。データももらったし、そんなはずは無いと思いますが、、、、とのこと。
水温に関しては、その問題点に全く気がついてなかった様子で、サーモスタット交換後「1300用のクーリングファンでは無いものが付いてるのはご存知?」に対し「専門店でこれのほうがヒート対策になるからとのことで交換してもらった」とのこと。更に「スパークプラグ1本だけ、種類が違うもの付いてるのご存知?」に対し「これも専門店で交換してもらいました。」とのこと。
このようなやりとりを経て、ホイルアライメントの点検と水温を適正にしてからのキャブレター調整作業を承諾していただきました。
私共は「自動車配線修理」をホームページでメインに出しPRしていますが、そうしてるのはなんでも修理出来る自動車修理工場(極端に言うと、日本車、米車、独車、伊車、英車、仏車なんでもござれ)と聞くと、本当に?どれもほどほどなのでは?と考え、足を運んでもらい難いと思うので、ここの店ならではのものを敢えて看板にしているだけなのです。ですが、私共の修理工場の基礎力(もしくは修理センス、感受性、整備手段の趣向)まではホームページ等で表現するのは困難であり、なんとか表現したとしても、そのような自社PRは赤面もの(自らをそこまで顕示出来ない)で、説得力に欠けるのは容易に想像出来ますので、結果その自動車修理工場の基礎力および総合力は、実際お客様に肌で身銭をきって感じていただくしかないと私共は考えます。今回は感じていただく良い機会を得ました。
言い換えると、弊社とこのお客様の「肌が合う」かどうか?の良い機会を得ました。
次回へ続く。